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情報誌CEL

小川 友次

2021年03月01日

時代を乗り越え紡ぐ「宝塚歌劇」の文化力

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備考

2021年03月01日

小川 友次

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
まちづくり
コミュニティ・デザイン

情報誌CEL (Vol.127)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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兵庫県宝塚市を拠点とし、日本のエンターテインメント界を牽引する宝塚歌劇団。
1914年の創立以降、戦争や災害など数々の歴史のうねりを乗り越え、このたびのコロナ禍では数カ月の公演中止を余儀なくされながらも、いち早く再開に踏み切った。
未だ不透明な世情のなか、痛みを伴いながらも舞台の灯をともし続けるその原動力はどこにあるのだろうか。
理事長の小川友次氏にお話を伺いながら、100余年の歴史のなかで紡がれた宝塚歌劇の文化力に迫った。

コロナ禍のなかで

宝塚大劇場に隣接する劇団本部を訪れたのは2020年も押し詰まった12月半ばのことだった。廊下では何人かの「生徒」と呼ばれる劇団員とすれ違った。全員マスク姿で表情は見えないものの、掛けられる「おはようございます」の声は一様に朗らかだ。応接室に現れた小川理事長は安堵の表情を浮かべながら口を開いた。「つい先ほど、稽古中の雪組生と舞台スタッフのPCR検査の結果が全員陰性と出てほっとしていたところです。本当に毎日薄氷を踏む思いです」 「薄氷を踏む思い」という言葉に深い実感がこもる。そこには、宝塚歌劇のこれまでの歩みへの思いも重ねられているように感じられた。
1990年代後半以降、宝塚歌劇団は新世紀向けた新しい取り組みを進めてきた。1998年には65年ぶりに新たな組となる宙そら組ぐみを新設、2001年には東京宝塚劇場の建替え・リニューアルを機に、関東における拠点とするべく、従来は他社主催であった興行を自主興行へと転換している。さらに2005年以降は『太王四神記』『相棒』『逆転裁判』『銀河英雄伝説』など、人気ドラマやゲームなどとのコラボレーションも実現し、新しい顧客層の拡大も積極的に図ってきた。
長い歴史のなかで客入りの悪い苦しい時代もあったなか、着実に進めてきた改革の成果が目に見える数字としてあらわれはじめたのが、100周年を迎えた2014年以降のことである。「観劇人員は2014年以降、100余年の歴史のなかでも最高水準を記録しています。2019年は暦年で、宝塚大劇場で約120万人、東京宝塚劇場で約100万人、全国各地の劇場で巡業の形で行う全国ツアーや中規模な劇場での公演を合わせると約280万人のお客さまに観劇していただいたことになります。

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