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情報誌CEL

中村 壱太郎
栗本 智代

2021年03月01日

なぜ我々は表現するのか。 − 今、その原点に立ち返る

作成年月日

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研究領域

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媒体(Vol.)

備考

2021年03月01日

中村 壱太郎
栗本 智代

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
まちづくり
コミュニティ・デザイン

情報誌CEL (Vol.127)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

コロナ禍で「不要不急」と判断され、休演・中止が相次いだ舞台芸術。
それは日本を代表する伝統芸能・歌舞伎の世界をも揺るがせている。
400年の歴史でも初となる長期休演を経て、変わろうとしているものは何か?
そこで表現にたずさわる人々は、この事態とどう対峙しようとしているのか?
そんななか『ART歌舞伎』の配信など新たな挑戦が話題の中村壱太郎さんに、危機に立つ文化芸術が目指すべきスタイル、伝統と革新の新しいかたち、舞台ならではの魅力、さらには上方歌舞伎の未来について、 自らも「語りべシアター」で表現活動にたずさわる、大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所の栗本智代研究員が幅広く伺った。

関西の文化の灯を絶やしてはならない

栗本 本日は上方歌舞伎の魅力についてお伺いしながら、現代を生きる私たちにとって歌舞伎をはじめとする文化芸術がもつ意味や役割についても、お考えをお聞かせいただけたらと思っています。

壱太郎 1歳の時に京都・南座で初お目見得をし、5歳で今はなき大阪・中座で初舞台を踏むなど、僕自身は物心ついた頃から上方歌舞伎の人間という意識が強くありました。とりわけ祖父が上方歌舞伎の大名跡・坂田藤十郎の四代目を襲名した時は高校生でしたが、70歳を過ぎて新たな挑戦ができる伝統芸能の奥深さを感じ、一生をかけてやっていける仕事であると覚悟を決め、東京とは違う関西における歌舞伎というものを大切にしてまいりました。祖父も上方歌舞伎と江戸歌舞伎、ふたつの車輪がまわって発展していかなければ本当の意味で歌舞伎の継承にはならない、といつも申しておりましたから。

栗本 関西に住む多くの人間にとって壱太郎さんは上方文化の神髄を体現されている、誇りともいえる存在です。けれども2020年3月から、私たちファンもチケットを買っても払い戻しという状況が続きました。コロナ禍は歌舞伎をはじめとする舞台芸術や芸能のすべてに甚大な影響をもたらしましたが、一方で文化芸術というものの価値を考えなおす機会にもなったと思います。非常時においては、優先度が低いと考える人がいる一方、「こんな時だからこそ歌舞伎を観たい」という渇望を感じ、改めてその大切さを再認識したという人も少なくありません。

壱太郎 コロナ禍により歌舞伎の公演ができないというだけでなく、このまま関西における文化の灯を絶やすことはできない。

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