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CELレポート

加茂 みどり

2009年03月20日

NEXT21のコンセプトと住棟内コミュニティ実験の成果

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2009年03月20日

加茂 みどり

都市・コミュニティ

コミュニティ・デザイン

CELレポート (Vol.36)

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1.大阪ガス実験集合住宅NEXT21 の概要

建物の概要とコンセプト

大阪ガス実験集合住宅NEXT21 は、20 世紀末に21 世紀の住宅のあり方を考えるための実験集合住宅として、大阪ガス株式会社により建設された。大阪ガスの事業に関係する設備だけではなく、今後の住宅の変容をも展望しようとしたものである。建築や設備に関する開発技術や提案を広く公開し、新たな潮流・発想が生み出されることが期待された。1993(平成5)年10 月の竣工後、1994 年4 月から1999 年3 月を第1フェーズ居住実験、2000 年4 月から2005 年3 月を第2フェーズ居住実験、2007 年4 月から2012 年3 月を第3フェーズ居住実験と位置づけ、それぞれ五年間で人が実際に住まう居住実験を行っている。表1に建築概要を記す。居住実験は3階以上の16 世帯で行っているが、各フェーズで入居者は総入替えとなっている。入居者は社員より募集し、住戸や設備、そして生活の状況に至るまで、さまざまな調査に協力することが入居の条件となっている。居住実験のコンセプトは、第一フェーズは「ゆとりある暮らしと環境保全の両立」、第2フェーズは「地球環境への配慮と人の暮らしへの配慮」、第3フェーズは「少子高齢化への対応と環境保全への対応」と、その時代の社会背景により少しずつ変化している。

建築システム

NEXT21 の建築システムの特徴は大きくは三つあり、一つめは躯体・住戸分離方式により建設されていることである。これは二段階供給方式、またはスケルトン・インフィル方式、あるいはSI方式などと表現されることもある。つまり柱・梁・スラブといった建物の構造躯体は、スケルトンと呼び、100 年の耐用年数を想定している。また、住戸の内装や間仕切り壁は、インフィルと呼び、居住者の入れ替えやライフスタイルの変化に伴い、変更されることを想定している。両者は物理的にも分離され、インフィルの変更によってスケルトンが変更を余儀なくされたり、傷つけられることが一切ないよう計画されている。このようにすることで、スケルトンを長く使い、建物の長寿命化をはかると同時に、多様なライフスタイルに対応できる可変性を確保することが可能となった。

 

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