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情報誌CEL

CEL編集室

2026年03月02日

CELの歩み① 草創期〔1986 〜2000〕 設立と揺籃の時代 ――ビジョンの確立、『CEL』誌、ジオカタストロフィ研究と変化の予兆

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2026年03月02日

CEL編集室

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情報誌CEL (Vol.138)

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ここからは、4章にわたりCELの40年間を振り返ってみたい。最初は研究所が設立された1986年から、世紀の変わり目に至る14年間。日本経済が空前の好況に沸いたのち、長い低迷に足を踏み入れていくこの時期に揺籃の時代を送ったCELは、何を目指して生まれ、どのような体制でどんな成果をあげ、それは社内そして社会にどう受け止められたのか。CELの草創期とも言える時代に携わった3人の所長の事績を俯瞰しつつ、その歩みを跡付けていく。


エネルギー・文化研究所(Research Institute for Culture,Energy and Life 以下CEL)は、1986年4月1日、大阪ガス株式会社の企業内研究所として設立され、事務所は大阪市東区(現・中央区)平野町の大阪ガス本社ビル(以下ガスビル)内に設置された。

その設立は、前年の1985年に80周年を迎えた大阪ガスの記念事業の一環として計画。85年10月に設立準備部としてスタートし、半年間の準備期間を経て4月1日に発足した。準備部設置前には、「大阪ガスの今後の活動の方向づけ、展開に大きく資するために"未来のあり姿"について考える特別の体制をつくるべきではないか」との当時の経営陣の指示のもと、社内横断メンバーによる「未来研究のあり方、その体制について検討会」で検討が進められた経緯がある。

当時のメモによると「ひとつの専門的組織を作ることが効果的」とあり、方策として研究室の設立を提言。その際は、情報(communication)、エネルギー(energy)、生活(life)の三つを柱とすることが望ましいとされ(このcommunicationがのちにcultureに代わってCELとなった)、机上の研究にとどまらず「外」へ出かけて体験し、内外の人と討議するなかから「外」と「先」の動きをつかみ、それを自社の企業活動、事業展開に反映するように働きかけていく「動きのある集団」がイメージされていたようだ。

こうした流れを受けて、設立された「CEL設立準備部」は、のちに初代所長となる倉光弘己(当時は新分野開発部部長補佐)が部長に就任。ありきたりではなく、リアリティのある社会を俯瞰した研究所を目指し、ビジョン策定のための議論が深められていく。