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情報誌CEL

嘉名 光市

2024年03月01日

御堂筋から生まれる、ウォーカブルなまちなか −都市のメインストリートを「人中心」に変える試み  

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2024年03月01日

嘉名 光市

都市・コミュニティ
住まい・生活

まちづくり
住環境
ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.134)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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大阪のキタからミナミを貫く御堂筋。幅員 44m、延長4.2kmを誇るメインストリートで、今、車中心から、人を中心にしたウォーカブルな空間再編が進められている。
「人中心のストリート」がもたらすまちの将来像とは、何を目指し、どのような姿を描くのか。
都市計画・都市デザインの観点からウォーカブルなまちづくりに取り組む、大阪公立大学大学院教授の嘉名光市さんに実際の取り組みや、その意義についてお話を伺った。

―― 御堂筋を北から南方向へ歩いていると、大阪ガス本社ビルもある淀屋橋から本町はオフィス街、長堀・心斎橋・南船場エリアは繊維系の卸売会社やスーパーブランドの路面店が並ぶまち、周防町から難波は繁華街といったように、エリアによって受ける印象が明確に違いますね。

嘉名  大阪の都心中心部は、今も豊臣秀吉が作った町割り、つまり近世に成立した街区で構成されています。東西の道を「通り」、南北の道を「筋」というところからもわかるように、東に位置する大阪城から西側の海に向かって東西方向にまちがつくられました。そのため道修町は薬屋街、中船場は繊維業など、東西の通りに沿って主たる生業が変わるのが大阪のまちの特徴です。そこでは"商都"としての成り立ちから、限られた道路空間を取り引きや荷捌の場としても活用してきた経緯があり、1937 年に完成した御堂筋は、そんな大阪の東西の「断面」と言えるでしょう。
また、大阪のまちは初めに船場周辺を中心にして外周部に繁華街ができたので、ミナミや道頓堀はまちの外れにあたり、芝居小屋の興行など文化の拠点となってきました。御堂筋ができたことによって、こうしたまちの中心部と外周部の個性も1本の道のなかに表情豊かに表れてくるんですね。まちのさまざまな特徴を、このように断面で捉えることができる道はほかにないと思いますし、これこそ御堂筋の個性だと思います。

「人中心」のストリートへビジョン策定の背景とは

―― その御堂筋で、エリアを超えて新たな魅力や価値を創出する「みち」へと再編する「御堂筋将来ビジョン」が策定されました。「世界最新モデルとなる人中心のストリートへ」を基本方針に打ち出した、同ビジョン策定の背景についてお聞かせください。

嘉名 「御堂筋将来ビジョン」の策定は2019 年のことですが、その大きなきっかけに御堂筋の交通量の変化があります。

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