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情報誌CEL

弘本 由香里

2012年01月05日

大阪・上町台地発 都心居住文化の創造へ(第22話) いのちとなりわいを支える「水の縁」−リスクと恵みを分かち合う

作成年月日

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備考

2012年01月05日

弘本 由香里

都市・コミュニティ

コミュニティ・デザイン
まちづくり
都市居住

情報誌CEL (Vol.98)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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-はじめに-

 当連載の第12話以降では、大阪・上町台地に立地する大阪ガス実験集合住宅NEXT21の第3フェーズ居住実験の一環として展開している「U-CoRoプロジェクト」(※1)にフォーカスし、地域の物語としての多彩なコンテンツの構成と、コンテンツへの関わりが育む、人と人、人とまちのつながりの再デザインの効果や可能性を追ってきた。前回、連載第21話では、U-CoRoプロジェクト第13回ウィ
ンドウ・エキジビション「上町台地 まちなかのプロフェッショナル〜暮らしによりそう手仕事・ものづくり・まちづくり〜」の紹介をして、人とまちをつなぎ愛着を育む、手仕事・ものづくり・なりわいの力、まちなかのプロフェッショナルの存在価値を伝えた。
 今回、連載第22話では、いのちとなりわいを支えるために欠くことのできない「水の縁」に着目した、U-CoRoプロジェクト第14回ウィンドウ・エキジビション「上町台地・水先案内」(※2)(2011年7月4日〜11月11日)から、上町台地に刻まれた水の記憶を概観し、まちの深層に生き続ける水脈をたずね"水の縁"に触れる。都市の暮らしのなかで、水の恵みの分かち合いやリスクへの向き合い方を伝えていく、地域に根ざした生活文化の必要性やあり方に思いを馳せる契機としたい。

-忘れてはならない水の恵みとリスク-

 古来、人は"水"のあるところにいのちを営んできた。今も昔も、その本質に変わりはない。水は、いのちやなりわいを支えるためになくてはならないものであると同時に、時としてそれらを脅かす危険を運んでくるものでもある。だからこそ、先人たちは、水の恵みを分かち合い、リスクを回避するために、生きる知恵としてのさまざまな生活文化を生み出してきたのではないだろうか。
 しかし、今、改めて暮らしと水の関係に目を向けると、大いに便利になってしまった分だけ、恵みもリスクも意識しにくくなってきてしまっている。そのために、ともすると水害や渇水などのリスクに対する感度は弱くなり、水は上流から下流までつながっている公共の資源という実感も、人間だけでなく多様ないのちにとって不可欠な資源だという認識も乏しくなりがちである。

(※1)NEXT21第3フェーズ居住実験の一環としての地域コミュニケーションデザイン実験(U-Co Ro プロジェクト)の概要等は、季刊誌「CEL」83号・84号・86号・88号・89号・91号・92号・93号・95号・96号「大阪・上町台地発都心居住文化の創造へ」(第12話〜21話)及びU-Co Ro ホームページで紹介している。
http://www.osakagas.co.jp/company/efforts/cel/issue/cel/
ウィンドウ・エキジビションや関連イベントは、U-Co Ro プロジェクト・ワーキングが企画・運営している。2011年12月現在の同ワーキング・コアメンバーは、弘本由香里(大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所/上町台地からまちを考える会)、橋本護(B-tra in)、早川厚志(まちづくり工房/上町台地からまちを考える会)。
(※2)主催:大阪ガス(株)エネルギー・文化研究所(CEL)、企画:U-CoRoプロジェクト・ワーキング、協力:足代健二郎さん、飯田郁子さん、浦野?次さん、圓妙寺、オダギリサトシさん、桂田秀人さん、加瀬敏夫さん、環境デザイン事務所 素地、神田晃治さん、高津宮、幸念寺、原点の会、五條宮、澤田孝治さん、玉造稲荷神社、西代官山クラブ、冨士原純一さん、和想デザイン、そのほかのみなさま(50音順)