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情報誌CEL

栗本 智代

2002年04月15日

再生の実験タウン「中崎町」

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2002年04月15日

栗本 智代

都市・コミュニティ

地域活性化

情報誌CEL (Vol.61)

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大阪の町屋は、江戸時代にできた都市型の住まいで、都心近くで快適性合理性を追求した居住空間であり、明治以降も改良されつつ継承されてきた。戦災でこれらの町屋の大半は失われたものの、奇跡的に被害を免れた地域には、今でも町屋や路地が残っている。その住空間としての質の高さ、生活の知恵や路地の暮らしの贅沢さなどが見直され始めた。それと同時並行で、若いクリエーターなどが、古い町屋を改修してサロンやカフェ、雑貨店などを営むなど、自らの活動拠点とする動きが目立ってきた。その個々の拠点をつないだアートイベントなども行われ、ただ古い町だと思っていた地元住民と若者との出会いによって、まちや人々が少しずつ変わり始めている。

本稿では、数ある動きの中から大阪市北区の中崎町での例を紹介する。

戦前の姿を残す中崎町阪急梅田駅から北東へ約五百メートル、徒歩では十分ほど。ロフトや毎日放送がある茶屋町を抜けてJRの高架をくぐると、急にまちの様相が変わる。中崎町。北区中崎一〜三丁目、中崎西一〜四丁目、万歳町、などの一帯がこう呼ばれている。古い木造住宅、少し傾いているようにも見える長屋、狭い路地、お地蔵さん、小さな商店など、ひと昔前に戻ったような静かな町並みが続いている。百年近い歴史をもつこのまちは、戦災をくぐりぬけ、今でもその形をほとんど変えていない。ゆるやかなカーブを描いた道は、運河や川筋をそのまま残している。もちろん長屋の改修や建て替え住戸、新しい高層マンションもあるが、まちそのものは、昔に戻ったかのような、静かで独特のあたたかさをもったたたずまいである。ただ実際のところ、地元の住民は高齢化が進み、子供の数も激減している。

 

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