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弘本 由香里

2003年09月15日

まちとの深い<感応>の術を 「上町台地からまちを考える会」の誕生から

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2003年09月15日

弘本 由香里

都市・コミュニティ

まちづくり

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(財)企業メセナ協議会『メセナnote』27号

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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「上町台地」といっても、大阪に縁ある方以外でご存知の方は稀だろう。けれど、歴史地理を学んだ方ならご存知のはず。というのも、古代には四天王寺、難波の宮、中世には石山本願寺、近世には大坂城と、歴史を物語る数々のランドマークが、この台地上に存在しているからである。ちょうど、現在の大阪城を北の起点に、大阪市内中心部を南北に背骨のように貫く台地である。西には海が開け、古代日本の国際的な玄関口でもあった。もちろん、大きな歴史の物語だけでなく、それを支える市井の人々の歴史が営々と積み重ねられてもきた。

浄土信仰が盛んだった時代には、台地の上から極楽浄土を拝む、「日想観」の聖地として貴賎を問わず多くの人々が集まり、遠く西方に沈む夕陽に思いを馳せた土地でもある。また、海に向かって切り拓かれた平らなまち大阪で、唯一起伏のある場所だけに、変化に富んだ坂道と斜面林が織り成す風景を楽しめるのも、この台地ならではの特性である。近代化の波を経て後も、大阪の都心部にありながら、商業・業務施設一色に席捲されることなく、歴史、文化、国際交流、医療・福祉、教育、宗教・・・そして居住、経済効率一辺倒では成立し得ない、多様な営みとそれを支える資源に恵まれてきた地域でもある。

こうした背景と決して無縁ではないと思うのだが、上町台地一帯では、近年市民サイドから、注目すべきユニークな活動が次々に生まれ育ってきている。例えば、台地のエッジ直下、江戸時代以来数々の寺院が軒を連ねる寺町(天王寺区下寺町)の一角で、劇場型の本堂ホールや研修室、オープンスペース等を有し、アートを核にコモンズ(公共財)の再生に取り組む寺院、「應典院」とNPO「應典院寺町倶楽部」。また、下寺町一帯の寺院等が実行委員会を結成し、春の一日境内を会場に、いっせいに門戸を開いて開催する「なにわ人形芝居フェスティバル」も今では恒例の行事である。

 

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