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弘本 由香里

2004年07月25日

都市居住の歴史から未来へ

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2004年07月25日

弘本 由香里

都市・コミュニティ

都市居住

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大阪市政調査会編『自治都市・大阪の創造』(敬文堂刊)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

21世紀初頭の現在、「都市再生」「都心回帰」という言葉とともに、数々の都市居住プロジェクトとでもいうべき開発行為・建設行為が行われている。しかし、そもそも都市居住とは何なのか、その理解は十分だろうか。都市に住みさえすれば、都市居住といえるものではないだろう。都市に住み・暮らす文化が、持続的に都市の活力とモラルを生み出し支える基盤となったとき、はじめて都市居住というスタイルが確立したといえるのではないだろうか。

筆者は、1998年以降、毎年大学生数十人から数百人程度に、「あなたにとっての原風景は?」というアンケートを行っている(注1)。そこで出てくる答えの多くは、大都市近郊に拓かれた職住分離のベッドタウンの風景や、地方都市の郊外風景である。20歳前後の彼らの心象風景の中に、職住遊が近接した都市的な暮らしぶりを感じさせるものは、ほとんど現れてこないのである。

乱暴な言い方をすれば、戦後、特に高度経済成長以降、都市はもっぱら経済活動を主軸に開発され、生活文化の舞台としての都市の成熟は疎外され続けてきたといえる。その結果、かつて存在した都市に住み・暮らす文化やその記憶が、世代間で十分に継承されず、多くが失われてしまったのではないか。学生たちの反応は、そのことを如実に物語っているともいえ、都市居住を再生するためには、断絶しかかった記憶を現代的に再生し、つむぎ直していく作業が必要だということに気づかせてくれる。

 

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