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栗本 智代

2007年03月31日

「道頓堀極楽商店街」

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2007年03月31日

栗本 智代

都市・コミュニティ

まちづくり

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月刊誌「大阪人」2007年5月号

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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道頓堀ストリートに、金色の“えべっさん”が微笑んでいる。ローマの休日よろしく、その口に手を入れると「ゆっくり遊んでいきやぁ」「お腹すいたなぁ」とひとり言をおっしゃる。見上げたビルには、これまた大きなえべっさんの顔が看板になっていた…。「道頓堀極楽商店街」は、浪花座跡のサミー戎プラザに2004年7月オープンした。ど派手な外観とは異なり、しっとりと、夕暮れの昭和を思わせるレトロな街並みが、5階から7階まで3フロアにわたり広がっている。「道頓堀にこんな所があったんやね、はじめて来たわあ」と驚く連れ合いとともに、入り口で記念撮影のあと、商店街を練り歩く。「元祖円タク 大阪タクシー、市内一圓均一」「オハヨー歯ぶらし」「大阪大穴競馬」などポスターの文字が、すべて右から左へ書かれ、時代を感じさせる。大福町、夢見世通り、恋街筋と、ネーミングも“極楽的”だねと話しながら、しょうゆやソースの香りに引き寄せられる。タコ焼きのワナカ、お好み焼きのオモニ、くわ焼きの九志焼亭、串かつのだるま。難波、新世界、生野などに本店のある有名どころばかりではないか。他にも明石焼きは長田、蜂蜜最中アイスは三重、小龍包はなんと上海から初上陸という。わざわざ遠くまで足を運ばなくても、ここでいろいろ味わえる。食べなくては損だ。自分で焼くたこ焼き店「蛸やくし」をのぞくと、「こういう風にコロコロしてね。」「どっから来たん?大阪おもしろいでしょう」と店のおばちゃんが懇切丁寧に若いカップルに指導している。お好み焼きの桃太郎に入ると、目の前の鉄板に出来立てを運んでくれた。「鉄板熱いから、やけどするよ」と店のおにいちゃん。玉子やじゃがいもの入った生地がふんわりとおいしい。たこ焼きやお好み焼きはB級グルメとよく言われるが、侮るなかれ、名店の味はA級である。ぺろりと平らげながら、大阪の“粉もんパワー”を再認識した。街角には、ミルクせんべい売りの女の子が「いかがですか?1枚からですよ」と微笑む。くじ引きでもらえる枚数が決まるという。昔ながらの「わた菓子メーカー」も実際に動く。ちんどん茶屋「飴勝」に寄ると、店員さんが「こう見えても私、ちんどん屋が本業です」と話しかけてきた。「ちんどん太鼓の担当なんですよ」と指さす方には、本物が展示してあり、珍しさに見入ってしまった。

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