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2007.06 Vol.81「食育の時代と家庭の食卓」

 近年、人々のライフスタイルや価値観の多様化とともに、「食」をめぐる状況が大きく変化してきた。その結果、栄養の偏り、不規則な食事、肥満や生活習慣病の増加、過度の痩身志向、「食」の安全上の問題や海外への依存度の高まり、伝統的な食文化の喪失など、「食」に関する様々な問題の顕在化が指摘されている。日々の多忙な生活の中で、「食」についての理解や「食」の大切さについての認識が低下し、規則正しい食事、栄養バランスや安全に配慮した食事、家族が「食卓」を囲む楽しい食事といった健全な食生活が失われつつあるという。
 このような「食」に関する問題の解決策として期待されているのが「食育」であり、平成一七年に「食育基本法」が制定・施行された。「食育」は、知育、徳育、体育の基礎となる生きる上での基本と位置づけられており、様々な経験を通じて「食」に関する知識と「食」を選択する力を習得し、健全な食生活を実践することができるように、「食育」が、子どもたちはもちろん、あらゆる世代を含む国民運動として、広く展開されることが期待されている。
 かつて多くの家庭では、家族全員が決まった時間に「食卓」のいつもの席に着き、母親が調理した同じ料理を揃って食べるという「共食」が一般的であった。「食卓」は、食事中のコミュニケーションを通じた家族の絆を育む場であり、家族団欒の場であり、子どもの躾の場でもあった。しかし最近では、女性の社会進出や家族のライフスタイルの多様化などにともなって、「食」の外部化や簡便化が進み、一人で食事をする「孤食」や、家族がそれぞれ異なる料理を食べる「個食」の機会が増えているという。また、「食卓」に家族が揃っても、それぞれの視線は家族の輪を離れてテレビに向かう家庭が多く、子どもに食事を与えながら携帯電話で外とのコミュニケーションに熱中する親さえいると聞く。「食卓」の風景や役割が大きく変わり、一部ではすでに、家族揃って楽しく「食卓」を囲むことに精神的な豊かさを求めるのは旧物と化してしまっているようだ。
 こうした現状を踏まえ、今回の特集では、家庭の「食卓」に焦点を当て、「食卓」が果たすべき「食育」の役割や可能性について探ってみることとした。

真名子敦司(CEL所長)

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