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情報誌CEL

橋本 佳也

2007年06月30日

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2007年06月30日

橋本 佳也

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情報誌CEL (Vol.81)

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 沖縄を皮切りに、夏の高校野球がはじまっている。今年は春の選抜大会の後、裏金問題と、それに端を発した特待生問題で大揺れに揺れた高校球界であった。一連の問題を考えてみると、裏金については是非を議論する余地は無く、厳正な対処が必要であろうが、どうも特待生問題の裏に隠れてしまっているのではないかという気がする。特待生制度については、制度を全面的に否定するものではないと思うが、内容や運用の改善は必要であろう。さらに思うのは、これらの問題は当の高校生ではなく、むしろ取り巻く大人の責任ではないのかということである。夏の大会のシーズンを迎え、そんなことを感じている。

 選手には「強豪校で腕を磨き甲子園に出たい」、「プロ野球選手への道筋をつけたい」といった願望もあろう。あるいは経済的な理由で、特待生でなければ強豪私学には行けないという選手もいる。特待生制度は、その選手たちのためには有益であり、自由度の高まった今の社会では、存在自体は否定されるべきものではないと思う。しかし、現状のように、学校知名度向上のための選手争奪戦のツールとしての利用を一義的に考えるから、歪んだ、行き過ぎたものになると思う。制度内容や運用には改善が必要であろう。思いつきだが、各校共通の制度内容、制度導入校の公開、ルール遵守状況の厳正なチェック等が改善の方向性ではないかと思う。

 そして、この問題で感じるのは、全て周りの関係者の論理や都合で動いているという点である。当の本人である選手は、むしろそれに乗せられている感がある。学校経営のためやチーム強化のために、水面下で不透明な争奪戦を繰り広げる。確かにビジネス上は非常に効果的かもしれないが、そこには選手の希望に応えるという発想は感じられない。しかも対象となる選手は、中学生や高校生といった、まだまだ社会的に未熟な子どもたちである。大人が自分の利益のために、本来、手本を見せ、一生懸命に教育すべき子どもたちを操りながらやっていることが最大の問題である。

 

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