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情報誌CEL

中田 晴子

2007年06月30日

スローという刻印

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2007年06月30日

中田 晴子

住まい・生活

食生活

情報誌CEL (Vol.81)

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食のカンパニリズモ

 一五年程前、ローマのマクドナルド一号店誕生をきっかけに世界初のNPO法人スローフード協会が設立された話は有名であるが、現在マクドナルドの店舗数は、日本ではアメリカに次いで世界第二位の四〇〇〇店以上に対し、ほぼ等しい国土面積のイタリアでは一五〇店ほどしかない。自分の故郷の田舎料理が世界で一番おいしいと言うイタリア人は多く、国際経験の多い人でさえ、食については意外に誇り高きナショナリスト、いやレジョナリスト(州主義)であったりする。トスカーナ人はトスカーナ料理が一番だと自慢し、シチリア人はシチリア料理が最高だと言い切る。自分の故郷の郷土料理に絶対的な信仰を持っている。

 このようなイタリアの「食のカンパニリズモ(地方主義)」は、時代と共にさらにグローバル化されても、継承し続けるだろう。そして根の深い地方料理は、地方アイデンティティーの形成をさらに助長していくだろう。「イタリア料理は存在しない」という言葉は、イタリア料理は、地方料理がモザイクのように合わさっている集合体であることを意味しており、地方料理あってのイタリア料理である。

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