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情報誌CEL

山村 真司、奥田 浩二

2015年11月02日

【インタビュー】"スマート"を俯瞰する

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備考

2015年11月02日

山村 真司、奥田 浩二

都市・コミュニティ
住まい・生活

コミュニティ・デザイン
まちづくり
ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.111)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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より便利で、より快適な暮らしを実現するものとして、注目を集める"スマート"。しかし、これまでの議論は、技術そのものや構想などのいわば供給者側からのメッセージが中心であった。では、日々を暮らす私たち生活者にとって"スマート"とは、どのような意味があるのだろうか。生活者を中心におくことで見えてくる"スマート"な社会とは――。スマートについて、数多くの実例を踏まえた、幅広い知見をお持ちの山村氏にお話を伺った。

 

"スマート" とは何か

 

――今日、"スマート"という言葉をよく聞くようになりました。まず"スマート"とはどのようなものを対象としているのか、どのようなトピックスを含むものなのか、からお話しいただけますでしょうか。

 

山村:私は、"スマート"化とは、昨今のICT(情報通信技術)の発展などにより、人と人のみならずモノやサービスが生活者と、そしてモノやサービス相互の間でも、双方向に繋がり、有効に機能することと捉えています。ですからエネルギーはもちろん、教育や医療まで、これまで繋がらなかった生活に関連するさまざまな分野が"スマート"の対象になると考えています。

 

――"スマート"が重要視されるようになってきた社会的背景は何でしょうか。

 

山村:今日の"スマート"への注目は、差し迫った問題があってこそだと思います。エネルギー問題などはもはや無視できないですし、先進国、特に日本では高齢化問題も待ったなしの状況です。そのような問題に対応していくために"スマート"が出てきた。"スマート"への注目度には、そういう意味で大きな背景があります。
ただし、"スマート"をユニバーサルなイメージで捉えることには注意すべきでしょう。これが"スマート"、というような画一的なものはありません。建物では、同じ敷地、同じ用途でも、目的や設計次第で違う建物になります。コミュニティについても、いかに使うか、つまり生活者の視点に立てば、コミュニティは総じて独自なものになるはずです。画一的なスマートコミュニティというものはありません。

 

生活者発想の重要性

 

――山村さんはご著書『スマートシティはどうつくる?』の中で「生活者発想のスマート化が重要である」と主張されています。一般に"スマート"は「技術の問題だ」と思う方も多いようですが、生活者発想とはそもそもどのようなものでしょうか。

山村:"スマート"は、技術(特にインフラ関連)の供給者側だけで実現できるものではないということです。

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