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情報誌CEL

岡嶋 裕史

2012年11月01日

ICTはガスのように社会に受け入れられるのか

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2012年11月01日

岡嶋 裕史

都市・コミュニティ
住まい・生活

都市システム・構造
消費生活
その他

情報誌CEL (Vol.102)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

―コンピュータは計算能力を生み出す機械―
コンピュータとは何をする機械でしょうか。
 仕事をする機械、映画を観る機械、音楽を聴く機械、コミュニケーションをとる機械……。どれも真実ですが、コンピュータというのは、まず何よりも計算能力を生み出す機械です。
 どんなコンピュータも、中央処理装置(CPU)に電圧をかけることで計算能力を生み出します。そこで作られた計算能力を消費して、仕事をし、映画を観、音楽を聴くわけです。
 ですから、自宅にパソコンを持つ、ということは自宅に発電機を持つことととても似ています。「電化製品を使うために電気が欲しい、だ
から発電機を買ってこよう」と、「ソフトを動かすために計算能力が欲しい、だからパソコンを買ってこよう」は、同じ軸線上にある発想です。
 長らく計算能力を得るためには、家にパソコンを抱え込む必要があると信じられてきたのですが、最近風向きが変わってきました。ずっと前から存在していた発電機の変遷を後追いするように、「計算能力を家で生み出さなくてもいいのでは?」と皆が思い始めたのです。

―クラウドがICTの世界を大きく変える―
 自宅にコンピュータを設置することは、それが大好きなマニアであればともかく、それなりにやっかいです。アップデートと称して、瑕疵が次々と修正されるので、メンテナンスをしなければなりませんし、故障すれば修理もしなければなりません。高いパソコンを買ってきた割には、使う時間は限られ、古くなれば買い換える必要も出てきます。
 では、発電機と同じようにコンピュータを、気が遠くなるほどの数を集めてまとめて計算能力を作ることにしたらどうでしょう。電力の分野では、「発電所」という形ですでに実現されています。コンピュータでも同じことができるのではないでしょうか。
 コンピュータ分野での発電所とでも呼ぶべきこの施設は、データセンタと呼ばれ、すでに多くのセンタが稼働しています。グーグルやアップル、アマゾンなどが殊に有名で、巨大なデータセンタを持っています。
 膨大な数のコンピュータを集中運用するメリットは、とても大きいものです。規模の経済はコンピュータの分野でもとても有効に働きます。単位あたり計算能力を作るコストは小さくなりますし、あるコンピュータが故障しても、たくさん抱えている他のコンピュータに仕事を割り振ることができます。顧客をたくさん抱えていれば、中には夜間に計算をするお客さんも含まれていますから、夜の間もコンピュータを寝かせることなく有効活用し続けることが可能です。

 

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