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濱 惠介

1999年07月01日

インテリア素材と体の健康 ・ エフィル、インテリアコラム

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1999年07月01日

濱 惠介

住まい・生活

住生活

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日曜大工の材料を求めてホームセンターへ出掛けると、特有の匂いがします。新築マンションのモデルルームを見に行ったときもそうでした。その原因は恐らく空気に漂う化学物質にあります。

アトピー性疾患、頭痛、イライラなどの症状と住宅の作り方が関係するのでは、と一般に認識されはじめたのは、つい四、五年前のことです。原因は建材や家具に含まれる有害物質にありますが、室内換気の悪化が引き金になった、と考えられています。

省エネ傾向とともにサッシの性能などが向上し、住宅の気密性が急速に高まりました。そして石油ストーブなどに代って夏冬使えるエアコンが普及したことで、換気の必要がないと思い違いをしたことも関係します。

では健康被害を防ぐために、インテリアとして何ができるのでしょう。

まず、ホルムアルデヒドやVOCなど有害物質を含む建材をできるだけ使わないことです(VOCとは揮発性有機化合物の総称)。それらを含む可能性の高いものとしては、合板、ビニールクロス、塗料とその溶剤、接着剤、防虫剤、防腐剤などがあります。

建材のみならず家具にも注意しましょう。天然木に似せながら接着剤の固まりのようなものがあります。カーテンやカーペット類も何が含まれているのかチェックしましょう。

もうひとつの方法は、添加物のない天然素材を積極的に活用することです。構造体や外装に比べ、インテリアには天然素材活用の余地が大きいのです。例えばムクの木材、和紙、土壁、天然繊維、石膏系の塗材など、つい数十年前まで普通に使われた伝統的な材料を含め、代替品はいろいろあります。少々手間はかかりますが、入手のルートも紹介されています。ドイツではエコ材料だけを扱っている建材ショップが普及しているようです。日本でもそのような市場が普及すると良いですね。

材料を全て置き換えることは大変ですが、換気を良くすることで被害を防げます。見た目の奇麗さを少々犠牲にしても、換気用小窓や換気用スリーブを確保することが有効ですし、機械による居室の換気システムを考えてみる価値があるでしょう。

 

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