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情報誌CEL

豊田 尚吾

2000年04月10日

<地域通貨> 都市(まち)の中を巡るお金

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2000年04月10日

豊田 尚吾

都市・コミュニティ

地域活性化

情報誌CEL (Vol.53)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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はじめに

 都市が機能的であるためには「人々の日常の営み」が健全でなければならない。本稿ではその営みの一つである経済的な活動を、「お金」を切り口にして考察する。多くの都市で経済取引が活発でない。失業率が高まり、都市自体が衰退しているところも多い。それはなぜなのか。それがどの様な問題を引き起こしており、それを解決する方法はあるのか。ここでは地域通貨という考え方を中心に据え、「都市を巡るお金」として、様々な問題提起や提案がなされていることを明らかにし、その意義と問題点を考察する。

都市とお金

 お金を使わない都市はない1。都市では経済活動が分業によって支えられており、分業のもとでは、人々は財やサービスを交換しなければ生活することができない。交換という行為は物々(交換)でも行えるが、お金があれば非常に便利である。物々交換なら自分の作っているもの、例えばお米と、自分の欲しいもの、例えば洋服を直接交換してくれる人を捜さなければならない。しかしお金があると、お米が欲しい人がいれば誰にでもそれを売って、次にお金を払えば洋服を売ってくれる人を捜せばよいのであるから非常に簡単である。このように、お金には財やサービスを交換する手段としての機能が備わっている。その他にも、お米は数年すればまずくなって価値がなくなるが、お金は何年経っても価値は変わらないということで、価値の保蔵手段としての機能も持つ2。また3本のバナナと1個のリンゴが同じ価値−例えば100円−であるというように、価値の評価尺度としての機能も持っている。通常お金はこの3つの機能を持つと言われており、都市の生活には不可欠な存在となっている。

 

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