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CELレポート

豊田 尚吾

2001年04月01日

書籍紹介「キャリアショック」

作成年月日

執筆者名

研究領域

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媒体(Vol.)

備考

2001年04月01日

豊田 尚吾

都市・コミュニティ

都市システム・構造

CELレポート (Vol.9)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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本書は雇用リスクの増大する昨今、個人はいかにキャリアを切り開く努力をすべきか、ということを論じている。この手の書籍は数多く、ほとんどがいわゆるノウハウ本である。本書もノウハウ的な部分もあり、高尚な書籍とは言い難い。しかし他書と一線を画しているのは、根底の理念が明確だということである。それをうまく表現していると感じたのは以下の一節である。「キャリアの世界には、勝者も敗者もなく、あるのは『幸福のキャリア』と『不幸のキャリア』である」著者は長く関わってきた人材マネジメントのコンサルティングを通じて、このことを感じてきたと言う。幸福のキャリア形成のためには、社会の物差しではなく自分の価値観をしっかりと認識し、それに沿ったキャリア形成を行うことだと主張し、それを「ラブ・ユア・パーソナリティ」と表現している。当たり前のことのようだが、それが意外に難しく、意識しなければ達成できないことが述べられている。

新しいキャリア構築の為に考慮しなければならないのは、動機、コンピタンシー、スキルだとのことである。その中で最も重要なのは動機である。パーソナリティの一部である動機とは、その人がどの様なことにモチベーションを感じるのかということを意味する。コンピタンシーとは仕事の成果を安定的に出すために必要な、特定の考え方(思考特性)や行動能力のことを指す。仕事のサイクルをWHAT(課題の発見)−HOW(方法)−DO(実行)−CHECK(検証)とすると、WHAT を見いだす能力を指す。これは自分の価値観−動機と密接に関連していて、簡単には身につかない。とはいえ、様々な意識的努力で徐々に形成することは可能な能力である。一方、HOW を遂行するのがスキルであって、これは努力によって比較的容易に身につく。「幸福なキャリア」とは、動機とコンピタンシーがマッチしていることだと著者は言う。いくらパフォーマンスの高い仕事をして多くの報酬を得ていても、自分にとって動機にそぐわない無理なコンピタンシーを駆使しているならば、それは必ずしも幸福ではない。むしろ動機のない過剰な努力はバーンアウト(過剰なストレスと疲労感が身体をむしばみ、ある日突然燃え尽きてしまうこと)を招く。

 

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