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栗本 智代

2006年12月01日

西船場 

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2006年12月01日

栗本 智代

都市・コミュニティ

まちづくり

新聞・雑誌・書籍

「大阪人」200702月号掲載

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

西船場は、都心でありながら、住環境としての落ち着いた空気感がある。河合義徳さんはこのまちで、古い物件の有効利用など独自の生活空間づくりを仕掛けている。彼に案内されたのは、靱本町にある縦長の小さな白いビル。中へ入ると、スタイリッシュで個性的なデザインのバッグ類や小物が並んでいる。デザイナーの個展に来たような気分だ。

ここは、ルーリオ合資会社Cula Project(Cula=Creators.Unit.lab)によるアンテナショップである。Cula は、当初十二名のクリエイターがユニットを組み二〇〇四年に発足した。平面で作品を展開するイラストレーター、グラフィックやテキスタイルデザイナー、立体を得意とするデザイナー、さらに彼らのコラボレートによる作品を商品として流通させるプロデューサーやディレクターなどの協業で、デザイン性の非常に高い商品群の発売を実現させている。(www.cula.jp)このプロジェクトを立ち上げ、代表を務める近藤仁史さんはこう話す。「もともとテキスタイルデザイナーの私は、商社や大きな問屋との取引がありますが、万人に受ける無難なデザインばかり求められ、デザインは生地のオプションでしかないことが多かった。やはり、デザイナーのアイデアからモノがつくれる、デザイン主導の仕組みが欲しいと考えた」。そんな構想を、遊び仲間である河合義徳さんに話していたところ、同様の志を持つ人間がつながり、集まったという。その一人である仁井佳代子さんは、もともとインテリアメーカに勤務しており、現在はここで制作編集を担当している。「作家のよさを引き出しながら商品をコーデイネートする、やりがいのある仕事です」と瞳を輝かせる。ビルの1、2階が吹き抜けの店舗、3、4階がオフィスになっている。十年ほど空き室になっていたが、ビルのオーナーがCula の事業趣旨と空間の使い方に賛同し、改修費用もかなりサポートしてくれたという。「入居者の挑戦が古い建物の価値再生につながった例ではないでしょうか」と河合さん。このプロジェクトから仕事の幅を広げたクリエータの一人、上田バロンさんは、新町にある細野ビルオーナーの紹介で河合さんと出会い、その縁でメンバーになった。細野ビルといえば、近代建築ながら現代的なクリエーターを応援する、隠れ家的な名所である。

 

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