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情報誌CEL

濱 惠介
小島 冨佐江

2003年09月30日

対談 建物は生き方を示してくれる『親代わり』

作成年月日

執筆者名

研究領域

カテゴリー

媒体(Vol.)

備考

2003年09月30日

濱 惠介
小島 冨佐江

エネルギー・環境

省エネルギー

情報誌CEL (Vol.66)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

 日本の住宅は、近年二五〜三〇年という短いライフサイクルで建て替えることが一般的になってしまった。だが、資源の枯渇、廃棄による汚染、温暖化など地球環境問題に直面する現代において、もはやそうした行為は許されるわけがなく、住宅の寿命を長くしようという動きが見られるようになってきた。そのためには、住む人たちが建物を維持し住みつづける努力も欠かすことができない。日本の伝統的な住宅を代表する京町家では特に顕著で、住宅の維持・管理に大変な労力を必要とする。だが、そうした手間ひまを当然の生活行為として受け入れ、不便かもしれない京町家の生活を続けるための工夫をしている人たちもいる。小島冨佐江さんはそうした京町家の再生を手がけているひとりだ。

 一方、当エネルギー・文化研究所の濱惠介は、関西での永住の家づくりに際し新築という道を選ばす、築後二七年の「中古住宅」を購入。廃棄物を減らし省エネルギーに取り組むなど環境に配慮しつつ修復して「エコ住宅」に再生した。

 今回は、濱が「京町家再生研究会」の理事兼事務局長である小島さんを京町家のお宅に訪ねた。

時を経た住宅の持つ魅力

濱 今日は小島さんのご自宅にお邪魔したわけですが、季節がら襖に代えて間仕切りは簾戸が入っていたり、畳の上には籐網代が敷かれていたりしていて、まさに『日本家屋の夏』という趣ですね。父の生家にも似て何となく懐かしい感じがします。

小島 夏向きの建具を替えることで、家がすごく艶やかに見えるといいますか、みずみずしくなります。よくいろいろなところで、『京都の家は夏向きにできている』と聞くのですが、自分で住んでいても、『なるほどなあ』と思います。

濱 京都では、今でもこういう建具替えは普通なのでしょうか。

小島 少し前の家なら、よく見られたものですが、エアコンが普及しましたし、建具を替える作業というのが大変ですから、される所は少なくなっていますね。

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