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情報誌CEL

林家 竹丸

2008年06月30日

連載落語・時間を訪ねる旅 〜上方古典芸能と文化を巡る〜

作成年月日

執筆者名

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媒体(Vol.)

備考

2008年06月30日

林家 竹丸

都市・コミュニティ

地域活性化

情報誌CEL (Vol.85)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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古典芸能といえば、まず能・狂言、文楽、歌舞伎。上方ではかつてこうした芸能が花開きました。約三百年の歴史を持つ落語も、上方と江戸でほぼ同時代に発祥したとされています。歌舞伎とも深い関係があり、互いに人気を博しながら庶民の間に広まっていったそうです。

上方古典芸能で扱われている話を手がかりに、縁の深い場所を訪ねて、何かおもろいことはないかを探そうというのが、この新連載の狙い。

あっ、申し遅れましたが、初めまして。私は林家竹丸と申します。四代目林家染丸を師匠に持ち、落語家の道に入って十年余。まだまだ未熟者ですが、よろしくお願い申し上げます。

 今回お邪魔したのは、池田。「池田の猪買い」「池田の牛ほめ」などの上方古典落語の舞台となっている地です。

 今でこそ池田と言いますと、梅田から阪急電車に乗れば二十分ほどで行ける大阪のベッドタウンというイメージ。それでも大阪からは十六?離れてますから、まだ徒歩や馬で移動していた時代には、日帰りで行けるギリギリの距離やったようです。「池田の猪買い」「池田の牛ほめ」も、落語で″旅ネタ″と呼ばれる話に分類されています。

 「池田の猪買い」では、主人公が朝早く、大阪は船場の丼池筋に住んでいるご隠居を訪ねます。そこから大阪を発ち、てくてく池田へ。大阪に近いながらも、ある程度距離がある郊外都市としての豊かなイメージがあったからこそ、落語のネタにも使われたのではと、思ったりもします。ちなみに、もともと落語の演目というのには、きちんとした名前はないんです。寄席などで、前にどんな話が演じられたのか、楽屋入りした落語家が分かるように、演目を符丁で記帳したのが、一種の″通り名″として使われるようになったそうで、そんな符丁にわざわざ地名を入れている珍しい例がこの二つ。当時の庶民にとって「池田」という地は、やっぱり少し特別な場所だったのかもしれません。

 

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