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情報誌CEL

林家 竹丸

2008年10月01日

連載落語・時間を訪ねる旅 〜上方古典芸能と文化を巡る〜 第二回「曽根崎心中」(文楽)

作成年月日

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2008年10月01日

林家 竹丸

都市・コミュニティ

地域活性化

情報誌CEL (Vol.86)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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文楽って、ごらんになったことあります? 日本の伝統芸能、人形浄瑠璃です。江戸時代には庶民の娯楽として隆盛をきわめました。映画もテレビもなかった時代、「きのう、キムタクのドラマ見た?」と話題になるのと同じような感覚で、文楽の演し物が庶民に愛されました。今では重要無形文化財になっていたり、ユネスコの世界無形遺産にも登録されたりして、何やら高尚な芸術ととらえられがちですが、本来はもっと身近なもの。今も昔も、文楽は日本が世界に誇れるエンターテインメントです。今回は文楽「曽根崎心中」と上方落語との歴史的な?交差点?を訪ね、文楽の魅力を探ってみようと思います。

 文楽で最もよく知られた演目の一つ、近松門左衛門作「曽根崎心中」。この話に、落語との交差点を見つけました。

 文楽「曽根崎心中」の冒頭は、お初が徳兵衛と再会する「生玉社前の段」。お初が案内してきた客が「物真似聞きに」行きますが、それを演じていたとされるのが上方落語の始祖・米澤彦八。元禄から正徳頃(一六八八〜一七一五)、生國魂神社社頭で役者の物真似芸や軽口噺を披露して人気を博したそうで、近松門左衛門も、そうした当時の風俗を作品に取り入れています。

 その「交差点」の生國魂神社を大阪の上町台地に訪ねました。

 前々から少し疑問に思っていたことがあります。彦八は、屋外でどんなふうに演じたのか。以下、生國魂神社の權禰宜の中村文隆さんの明快な解説。

 「今のような高座と違って、その場の人の数や年齢・性別に合わせて自分の芸を披露したようですね。もう一人の上方落語の始祖と言われている京都北野天満宮で活躍した露の五郎兵衛にしても同じ。上方落語は、そうした?自由に芸を変える?という伝統を受け継いでいて、だから上方の落語家さんは、その場に応じた対応が自然にできるようにも思いますね」

 うーん、そうか。そのへんのしぶとさは、現代の落語家に継承されてきてるのかもしれません。

 

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