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情報誌CEL

鈴木 隆

2022年09月01日

どうすれば組織として成長できるか −第10回「CELサロン」とともに

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2022年09月01日

鈴木 隆

住まい・生活

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情報誌CEL (Vol.131)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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平成の30年、先進諸国では日本だけが経済成長しなかった。令和も同じ轍を踏まないためには、組織の成長が不可欠である。本稿では、その成長を促すポイントをあげるとともに、第10回CELサロン「リクルート成長の原動力--“シンカ”し続ける知識経営と企業文化」についても紹介する。

本誌129号(2021年11月)の拙稿「どうすれば組織とともに成長できるか」では、組織の中で個人の成長を促す8つのポイントについて考えた。本稿では、組織の成長を促す「対話の奨励」と「対立の止揚」について考える。

対話の奨励

現実は客観的に存在しているのではなく、社会的な過程すなわちコミュニケーションの中で構成される[*1]。現実をつくりあげるコミュニケーションと一口にいっても、会話・対話・議論を区別し、目的に応じて使い分けることが組織の成長にとって有効である[*2] 。

「会話」は、互いに仲良くなるよう交流することを目的にした話し合いである。話し合いのテーマは自由で、結論を出すことが目的ではない。

「対話」は、あるテーマについて、一緒に知恵を絞って探究し理解することを目的にした話し合いである。一致しない意見について、互いの考えを深め合っていくために話し合うのである。結論を出すことが目的ではない。対話では、お互いに対等な立場で、相手のことを尊重し、衆知を集めて広く深く考えるのである。

「議論」は、あるテーマについて、みんなで結論を出して合意することを目的とした話し合いである。課題について決定する会議で行われるのが議論である。

会話・対話・議論の関係を図示すると、図1のようになる。会話で交流し(和んで)、対話で探究し(究めて)、議論で合意する(決める)、という3つのステップとして使い分けることになる。

日本では、欠落しがちな対話を組織として奨励することが必要である。そもそも単一のタテ社会である日本では、個人よりも組織を重視し、組織内では実力よりも序列を優先するので対話が抑圧される[*3]。

[*1] ケネス・J・ガーゲン、メアリー・ガーゲン、現実はいつも対話から生まれる、ディスカヴァ―・トゥエンティワン、2018 年 
[*2]鈴木隆、仕事に効くオープンダイアローグ、KADOKAWA、2019年 
[*3]中根千枝、タテ社会の人間関係、講談社現代新書、1967年

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