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情報誌CEL

池本 洋一

2021年07月01日

楽しむ空間としての住まい

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2021年07月01日

池本 洋一

住まい・生活

住生活
ライフスタイル
住宅

情報誌CEL (Vol.128)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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住まいの快適性や利便性などにスポットを当てた議論は数多くあるが、楽しみについて論じられることは多くない。
「おうち時間」の充実が求められる今、住まいにおける楽しさの意味を改めて考えてみるべきではないだろうか?
そこで、住まいのトレンドを見つめ続けてきた、不動産・住宅情報サイト『SUUMO』編集長の池本洋一氏に、楽しむ空間としての住まいの今とこれからについてお話を伺った。

「おうち時間」を楽しむのは一時的な現象か

壁いっぱいに本棚を設けた読書空間、ゲーム機が所狭しと並ぶ部屋、音楽鑑賞だけのためにしつらえられたオーディオルーム。住まいにおける楽しみというと、そうした趣味を満喫するためにつくられた部屋が思い浮かぶ。特に今はコロナ禍の影響で、「おうち時間」の充実を求める風潮にあって、ベランダにテントを張ってキャンプを楽しむ「ベランピング」(ベランダ+キャンピング)、家飲みを満喫するための家庭内バーカウンターなど、家の中だけで完結する趣味や遊びの空間がもてはやされている。さまざまな要素が家の中に取り込まれていくなか、今後も「楽しむ空間としての住まい」は進化し続けるのだろうか?
「もちろん、住まいを楽しむ空間として活用するという動き自体は、今後も続いていくでしょう。でも、今のコロナ禍のような巣ごもり的な楽しみ方は一時的なものだと思うのですよね」
疑問をぶつけた池本氏からは、意外な言葉が返ってきた。
「コロナ禍がこれからも続くのかどうか、その問題はあるかもしれませんが、そもそも、個室を中心とした閉じられた空間で趣味や遊びを享受するというスタイルは、近年のトレンドからは外れたものではないかと私は考えているんです」
どういうことだろうか? その意図を、近年の住まいのあり方、そして楽しみ方の変遷から解説していただいた。

「家を開く」ことが、近年の住まいのトレンド

「住まいの中に遊びや趣味の空間を設けるということ自体、その起源や歴史についてはっきりとしたことはわかりません。でも、富裕層を中心に昔から行われてきたことかと思います。それがある程度一般的になってきたのは、バブル経済の前後でしょう。生活に必要な白物家電などがそろって、生活にゆとりが生まれる中でさらなる豊かさを求めて家に趣味や娯楽の要素をプラスしはじめた。寝食を共にして団欒するだけの空間構成に変化が生じた時期です」
さらに、バブル以後に地価が下がり広い家を手に入れやすくなったことも、住まいの中に楽しむための空間を取り入れる流れを助長したという。

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