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情報誌CEL

出口 治明
鈴木 隆

2020年07月01日

多様性がもたらす学びこそが「世界を変える」力となる

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備考

2020年07月01日

出口 治明
鈴木 隆

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
コミュニティ・デザイン
地域活性化

情報誌CEL (Vol.125)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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学びのいま――越境・創発する学び
多様性がもたらす学びこそが「世界を変える」力となる
大分県別府市の市街地から車で30分あまりの山ふところに、日本屈指の”超グローバル大学„がある。
その名は立命館アジア太平洋大学(APU)――開学20年を迎えたこのキャンパスには、世界90以上の国と地域から約3000人の留学生が集まり、教員も半分は外国籍で、ほとんどの授業が日英2カ国語で行われている。
そこで目指されている新たな学びは、停滞する日本の社会にどんなインパクトをもたらすのか。
日本初の国際公募で選ばれた出口治明学長に、世界が注目する同大学の取り組みと、その先に見据える教育のビジョンについて伺った。

――世界的にVUCA[*1]と呼ばれる時代を迎えた今日、知の体系、教育や学びのあり方はどのように変わり、また変わっていくべきでしょうか。日本における問題点ともからめてお聞かせください。
出口 まず、今の日本がどのような状況に置かれているかを踏まえて、どんな教育をすべきかを考えなければなりません。平成の30年間で、GDPの世界シェアは購買力平価で見れば9%から4%にまで下落しました。IMD(国際経営開発研究所)が発表する国際競争力ランキングでは、1位から30位に。正社員の労働時間は2000時間強でまったく減らず、成長率は1%前後という状態です。
ドイツやフランスは1500時間未満の労働時間で2%ほどの成長を達成しています。これらのエビデンスから得られる結果は明らかで、日本の社会は、現状、うまくいっていない。
この30年に及ぶ停滞の原因は、日本が新しい産業を生み出せていないということに尽きます。世界の経済を牽引するユニコーン[*2]は世界中に約500匹いるといわれますが、日本にはわずか7匹しかいません。
もちろん、長く日本経済の主力を担ってきた製造業は、生産性の高い素晴らしい産業です。日本の宝です。
しかしGDPに占める割合は今や2割と下がる一方にあり、新しい産業を早急につくらなければなりません。

*1 V(Volatility=変動)、U(Uncertainty=不確実)、C(Complexity=複雑)、A(Ambiguity=曖昧)の4つの要因により、現在の社会経済環境がきわめて予測困難な状況にあることを表す言葉。
*2 評価額10億ドル以上の非上場、設立10年以内のベンチャー企業を、想像上の珍獣であるユニコーンにたとえた表現。

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