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情報誌CEL

佐藤 学

2020年07月01日

日本から世界へ広がる「学びの共同体」 −小中高の学校改革から社会全体へ

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媒体(Vol.)

備考

2020年07月01日

佐藤 学

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
コミュニティ・デザイン
地域活性化

情報誌CEL (Vol.125)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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学校の教育――自発・自律する学び
日本から世界へ広がる「学びの共同体」
――小中高の学校改革から社会全体へ

2020年度から小中高校で順次実施される新学習指導要領。
そのキーワードは「主体的・対話的で深い学び」だ。
しかし20年以上前に、すでに対話的で探究的な学びに着目した「学びの共同体」を立ち上げ、日本のみならず世界各国で着実に成果をあげてきた人物がいる。
学校改革の第一人者である佐藤学氏に、単なる方法論ではない、ヴィジョンと哲学にもとづいた実践的な取り組みについて伺った。
生徒のみならず、同時に教師や保護者までをも巻き込む「学びの共同体」のあり方は、企業や組織、地域、さらに社会全体の学びの場へと広がり得るのではないだろうか。

よい先生とよい生徒のいる、よい教室のイメージとは、どんなものだろう。優しく微笑み、面白くてためになる話が上手な先生、それを真剣な眼差しで聞く物静かな生徒といったところだろうか。あるいは、ひとたび先生が生徒たちに発言を求めれば、活発な議論や笑い声が沸き立つような、明るい教室だろうか。
「学びの共同体」の改革が行われた学校の授業を見たら、そのようなステレオタイプを見直さずにはいられないはずだ。その授業は、どちらかというと静かで地味。
先を争って発言しようとする生徒もいないし、先生も受け身の姿勢が目立つ。でもじっくり見れば、生徒たちの誰もが授業に参加し、あらゆる場所で静かな対話が交わされている。なかでも驚くのは、「ジャンプの学習」と呼ばれる発展的な難しい課題に取り組む子どもたちの真剣で嬉しそうな眼差しだ。
「こういう授業を見ていてよく分かるのは、子どもにとって教室で友達と学び合うことは幸福だということです。今の子どもは学ぼうとするモチベーションがないとか、よく言うじゃないですか。でも、それは違う。学ぶ喜びを知れば、人間は誰もがもっと学びたいと思うものなのです」
そう語ってくれたのは、「学びの共同体」の理論的支柱をつくり全国的に広めた、いわば「生みの親」である佐藤学氏だ。実践し、行動する教育学者としてさまざまな試行錯誤を繰り返した知見をもとに、神奈川県茅ヶ崎市で最初のパイロット・スクールとして浜之郷小学校が創設されたのは1998年だった。2001年には静岡県富士市の岳陽中学校。その後も東京大学教育学部附属中等教育学校など、さまざまな学校がパイロット・スクールとなる。以来、「学びの共同体」の改革は、ゆっくりと静かに、だが着実に広がっている。

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