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CEL編集室

2015年07月01日

幸せづくりのヒント×伝統的コミュニティ: 「生き心地のいい町」に見るコミュニティ

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2015年07月01日

CEL編集室

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情報誌CEL (Vol.110)

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徳島県 旧・海部町

 

岡 檀(おかまゆみ)さんが書いた『生き心地の良い町』をきっかけに、自殺率が低い町として注目を集める徳島県旧・海部町。「幸せでも不幸せでもない」けれど、ゆるやかにつながり、気軽に相談しあえるコミュニティに、新しい「幸せ」な地域づくりのヒントがあるのではないだろうか。岡檀さんと旧・海部町に住む人びとにお話を伺った。


太平洋に面した徳島県南端の小さな町、旧・海部町。現在は両隣の町と合併して海陽町の一部となっているが、この町を4年がかりで調査した和歌山県立医科大学の岡檀さんの著書『生き心地の良い町―この自殺率の低さには理由がある』が、話題を呼んでいる。実は海部町(両隣の町と区別するため、以後、旧名称で記す)は全国で有数の「自殺率の低さ」を誇る町なのだ。

日本は世界でも自殺率の高い国であり、現在も年間約2万5000人が亡くなっている。海部町の自殺率が低い理由を探れば、自殺者数を少しでも減らす鍵が見つかるかもしれないと岡さんは考えた。自殺とコミュニティのあり方の研究に着手したきっかけは、以前、仕事で携わっていた高齢の戦争被害者の聞き取り調査にあるという。「同じように辛い体験をしても、戻った故郷の人びとから遠巻きにされた人もいれば、大変な目に遭ったねと一緒に泣きながら話を聞いてもらえた人もいる。周囲の受け入れ方によって傷の癒え方に明らかな差があることを痛感しました」

過去の新聞記事から海部町の存在を知った岡さんは、その自殺率の低さを検証すべく膨大なデータを集め、30年間の平均自殺率が低い市区町村を割り出した。その結果、海部町は全国で8位。10位中、残り9はすべて人口の極めて少ない島だった。ただし、島は自殺率が高い地域にも少なくないため、両極端に傾きがちな島を除くと、海部町は日本一、自殺が少ない町と言っても過言ではない。しかも、両隣の町は自殺率が全国平均より高いのだが、両隣の町と同様に、海部町も自殺の主な要因である健康問題や経済問題を抱えていることがわかったという。

 

海部町の成り立ちと五つの自殺予防因子

 

海部町には自殺を未然に防ぐ何らかの因子が存在するという仮説を立てた岡さんは、何度も海部町に通い、町民へのインタビューやアンケート調査を実施。それらを整理・分析した結果、次の五つが「自殺予防因子」と考えられた。

 

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