CELは、Daigasグループが将来にわたり社会のお役に立つ存在であり続けることができるように研究を続けています。

エネルギー・文化研究

  • サイトマップ
  • お問い合わせ
  • 大阪ガス総合トップ
  • 大阪ガス

JP/EN

Home > 論文・レポート検索 > 「海の道」 海洋民族としての日本人

論文・レポート検索

Search

情報誌CEL

後藤 明

2014年07月01日

「海の道」 海洋民族としての日本人

作成年月日

執筆者名

研究領域

カテゴリー

媒体(Vol.)

備考

2014年07月01日

後藤 明

住まい・生活
都市・コミュニティ
エネルギー・環境

ライフスタイル
その他
地域環境

情報誌CEL (Vol.107)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

周囲を海に囲まれた日本。はるか遠い昔、海を通ってこの島国にたどり着いた祖先たちと、世界の民族との間にはどのような関わりがあるのか。海を通して日本人のルーツを見つめ、海の民としての存在をいま一度考えてみたい。

日本列島最西端の与那国島は、私にとって思い出深い島である。自分が海の人類学に進むきっかけを与えてくれた場所といっても過言でない。1974年、日本への返還2年目で、まだ車が右側を走っていた時代に、大学生の私は沖縄にあこがれ、八重山列島の鳩間島で1ヶ月を過ごした。その旅の最後に、何かに惹かれるように与那国に来た。
2013年、その与那国を故あって3回も訪れた。一度は町民の方に文化講演会を依頼されて、「与那国島と南太平洋 〜琉球列島への最初の人類移動を考える〜」という話をさせてもらった。そのとき、学生時代に買った『与那国の歴史』(琉球新報社)という書籍を持っていった。その表紙の裏にある鉛筆書きのへたくそな字をお見せしたかったからだ。曰く「與那国島は日本の果てではない。ここから日本が始まるのだ!」と書かれていた。今思うとずいぶん気負っていたものだと思う。しかし与那国から日本を考えるという情熱は間違っていなかったと思う。自分をいま一度鼓舞するために、あえて島民の方々に見ていただいたのだ。

人類の移動――アフリカからはるか太平洋までの道のり

実は、与那国をたびたび訪れたのには訳がある。最近琉球列島で3万年以上前の人骨や石器の発見が相次いでいる。その時代は後期旧石器時代に相当するが、その頃は地球上に氷河期が訪れていた。氷河期には海水面が低下して北海道はサハリンと陸続きとなった。シベリアからマンモスを追ったハンターが北海道には歩いて渡ってきたであろう。一方、朝鮮半島と北部九州の連続性については、専門家の意見が割れているらしい。ただしはっきりしているのは氷河期の最盛期でも琉球列島は台湾や中国大陸とはつながらなかった。つまり琉球列島の旧石器人はかならず海を渡ってきたのである。
人類は700万年前にアフリカで誕生した。しかし今地球上で生きている人類はその直接の子孫ではなく、約20万年前にアフリカで再び進化した新人の子孫である。そしてこの新人こそ最初に確実に海を越えた人類なのである。その証拠はオーストラリア大陸から上がっている。

  • ルネッセ
  • U−CoRo
  • 語りべシアター
  • NEXT21

【特集】未来を創る −新しい住まいのかたち

生活様式や社会的価値観が大きく変わろうとするなか、私たちはどのように社会とかかわ...

  • 論文・レポート・キーワード検索
  • 書籍・出版
  • 都市魅力研究室
  • FACEBOOK

大阪ガス(株)
CEL エネルギー・文化研究所

〒541-0046
大阪市中央区平野町4丁目1番2号