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情報誌CEL

安達 純

2001年12月20日

物質循環から都市を見る

作成年月日

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備考

2001年12月20日

安達 純

エネルギー・環境

地球環境

情報誌CEL (Vol.59)

季刊誌CEL59号「CELからのメッセージ」

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

生命体の代謝

地球環境問題は、地球温暖化やオゾン層の破壊などに見られるように、地球規模での環境容量の制約が原因で起きている。「我々の経済活動は地球の限界に激突した」と警鐘を鳴らす識者もある。私たち人間の活動と地球の関係性がいま厳しく問われているが、このことについて少し違う角度からアプローチしてみようと思う。

最近、別の興味から『看護の生理学』(現代社)という本を読んだ。著者は看護学の薄井坦子氏と医学の瀬江千史氏であり、もともと看護の実践のために書かれた本であるが、私たち人間の活動と地球との基本的な関係性について考える際にも大きな示唆を与えてくれる。

看護の目的は、医療のお手伝いという側面もさることながら、患者つまり他人の力を必要としている人が、自分の持てる力を最大限に働かせながら生活していけるよう支えていくことであると著者たちはいう。よい看護を行うためには、人間の生理的な特徴をよく理解しておくことが必要になる。私たち人間の生理には、どの生き物にも共通する部分と人間に特有な部分の両面があって、それを著者は、『生命体としての一般性』と『人間としての特殊性』と表現している。以下にこの部分の要点を筆者なりにまとめてみよう。

生命体の一般性とは何か。それは、生命体が生きるのに必要なものを外界から体内に取り入れ、これを血肉化(著者はこれを” 自己化“と名づける)し、そして体内で不要になったものを外界に戻すことである。この摂取、自己化、排出をまとめて代謝という。代謝は、生命体を維持し、身体をつくりかえる活動をするための最も基本的な営みであり、およそ生命あるものに共通した働きである。

生命体が外界から摂取するものは、具体的には食物と空気であるが、これらは生命体そのものをつくったり、逆に生命体を消費して、活動や新たな身体づくりのためのエネルギーを得るために使われる。生命体にとっての食や呼吸とは、地球の歴史まで遡って考えると、地球の成分を取り入れることを意味した。

 

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