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学会論文

弘本 由香里

2008年01月31日

大阪・上町台地界隈の都心居住プロジェクトをめぐって

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2008年01月31日

弘本 由香里

都市・コミュニティ

都市居住

学会論文

都市住宅学会『都市住宅学』60号

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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近年大阪でも、「都心回帰」、「都心居住」が注目を集めている。

二〇〇五年国勢調査における大阪市の人口総数は二六二万八七七六人で、国勢調査人口としては、一九六五年以降初の人口増加。前年比では、既に二〇〇〇年から微増に転じ、都心六区(北区、福島区、中央区、西区、天王寺区、浪速区)に限れば、さらに先んじて一九九五から増加に転じている。

二〇〇〇年と二〇〇五年の国勢調査比でも、都心六区は引き続き高い人口増加率を示している(図1)。一位中央区(二〇・七%)、二位西区(一四・五%)、三位福島区(九・三%)、四位北区(九・二%)、五位天王寺区(九%)、六位浪速区(七・九%)と、上位を占めている。なかでも、区域の半分以上が上町台地と呼ばれる特徴的なエリアにあたる中央区は突出した人口増加を示している。また、区全域が上町台地に含まれる天王寺区の人口増加も顕著であり、両区を合わせると一四・七%の増加率(二〇〇〇年〜二〇〇五年)となっている。

その上町台地から、都心居住プロジェクトをめぐる複数の動きとその意味するところを概観する。

上町台地の歴史的位相から

上町台地は、大阪城付近を北端に大阪市内中心部を南北に背骨のように貫く細長い高台である(図2)。古代には四天王寺、難波宮、中世には石山本願寺、近世には大坂城と、歴史を物語る数々のランドマークが、この台地上に存在している。

浄土信仰の隆盛期には、台地から西方に広がる海の向こうに極楽浄土を想念する「日想観」の聖地として大いに賑わった。近世には台地のエッジを中心に寺町が形成され、独特の景観文化を今に伝えている。

近代化とともに、教育、文化、医療・福祉等々の施設立地が進み、都心部では貴重な自然林や公園等の緑地に恵まれ、大阪における都心居住の適地としてのイメージを有している。新規に供給されるマンションの多くは、「上町台地」ブランドを名乗り、広告には台地上の学校や寺社や病院や、近年話題の長屋や屋敷を改修したショップやギャラリーなどの写真を散りばめ、この地で暮らす魅力をアピールしている。

 

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