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情報誌CEL

橋爪 節也

2006年03月25日

街の記憶へのタイムトラベル-《モダニズム心斎橋》展とは何だったか-

作成年月日

執筆者名

研究領域

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媒体(Vol.)

備考

2006年03月25日

橋爪 節也

都市・コミュニティ

地域活性化

情報誌CEL (Vol.76)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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失われた時を求めて

 人間は過ぎ去った時代への思いから、古刹名跡に時代の残り香を探り、映画村や江戸村のテーマパークに遊ぶ。古代の哲学者プラトンが、地上のものは天上にある原型の模写と見なしたのと似て、そこでの体験は、あくまで過去の歴史を擬似的に追体験することでしかない。しかし、断片的な資料から時代の空気や雰囲気を復元なし得るのも人間の想像力であり、ある意味で美術館・博物館も、学術的考証を基礎に想像力の翼を広げ、“タイムトラベル”するためのタイムマシーンであろう。「桃山時代の美術」と銘打つ特別展では、絢爛たる金碧障壁画を前に歴史のロマンに陶酔できるし、町家を再現した施設では、江戸時代の日常生活を模擬体験できる。

 平成十七年、私は大阪を代表する繁華街である道頓堀と心斎橋に関する二冊の単行本を上梓した。『モダン道頓堀探検〜大正、昭和初期の大大阪を歩く』(創元社)と『モダン心斎橋コレクション―メトロポリスの時代と記憶―』(国書刊行会)である。前者は、大正時代の雑誌「道頓堀」(道頓堀雑誌社)の精細な街並みのイラスト(写真1)に注釈をつけたもので、眺めるだけで時間旅行の旅人になった気分になる。後者は、大阪市立近代美術館建設準備室が開催した《モダニズム心斎橋》展の企画に携わったことから誕生し、「心ブラ」を愉しむ側の視線で、グラフィックを中心に昭和初期の心斎橋筋を書物の中に再現、さらに当時の音楽や音を付録CDで加えて、“街の記憶”を呼び覚まそうとした。

 

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