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情報誌CEL

大原 一興

2006年03月25日

都市におけるエコミュージアムの展望

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2006年03月25日

大原 一興

都市・コミュニティ

地域活性化

情報誌CEL (Vol.76)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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エコミュージアムと「鏡」

 エコミュージアムとは、地域全体をまるごとミュージアムに見立てて、様々な地域の遺産や資源を保全し学習していく活動である。日本においても、九〇年代から、特に農山村部で取り組みがなされはじめているが、都市部においては、イベントや断片的な一活動としては実例が見られるものの、組織的な実体のある活動はいまだに確立していない。その実現のためには、これまで語られてきた理念や手法が有効と思われるが、実際に地域に即して具体的に展開することは、特に都市部では容易なことではなさそうだ。

 フランスで熱心にエコミュージアムの実現を推進してきたG・H・リビエールの定義において、エコミュージアムを語るキーワードのひとつに「鏡」という言葉がある。リビエールは、エコミュージアムは地域住民が自らを認識する鏡であり、その鏡を自らの仕事や行動や精神に対して誇りを持って来訪者に差し出すものだと説く。ここがエコミュージアムと観光との接点になる。実際は映っている自分を見せようとして他人に鏡を差し出した場合、そこに映るものは差し出した本人ではなくなるのだが、その非科学性は許してもらうとして、要するに「誇り」を他人に見せることで、よりいっそう自分らしさを自覚し、アイデンティティーを再確認することになるということである。つまりエコミュージアムは、自分探しのための学習活動なのである。