
小西 久美子
2026年06月28日大阪くらしの今昔館から「お出かけ」してきた上町台地ゆかりの館蔵品を、専門家の解説のもと鑑賞した後、
実際のまちを歩いて探求し、最後に参加者どうしで気付きを共有する「お出かけ今昔館」。
大阪暮らしの今昔館の持つ豊かなコンテンツを活用した博物館の新たなアウトリーチ手法として、
地域住民の方が学び/考える機会を創出することを目指しています。
これまで、旧平野町の絵図を手掛かりに、上町台地に築かれた豊臣秀吉の城下町構想の痕跡をたどり、
第4回では、豊臣大坂城の総構堀に位置する空堀地区の現在の様子を探索しました。
現存する、壮大な堀と石垣を巡らした特別史跡・大坂城跡は、大坂の陣の後、徳川政権が再築したものです。豊臣大坂城を凌駕すべく、新政権の威信をかけて大規模な城普請・作事が行われ、城下も再整備され、まちは大きく発展し、現在の大阪の基盤が築かれました。
第5回「ふたつの大坂城 豊臣から徳川へ」では、豊臣大坂城から徳川大坂城へ、歴史の大転換を物語るふたつの大坂城の真の姿に迫りました。
今回の案内人は、大阪くらしの今昔館前館長の谷直樹先生。
豊臣時代の大坂城本丸の様子、現在に残る豊臣大坂城石垣遺構、徳川大坂城の建築遺構、徳川大坂城の作事と普請などについて解説していただきました。

その後、重要文化財「大工頭中井家関係資料」の内の「大坂御城惣絵図」「慶長十九年甲寅冬大坂絵図」、大阪くらしの今昔館が所蔵する「大阪城築堀式図屏風」などを手がかりに、
豊臣と徳川の間に生じた断絶と重なり、今に続くドラマに想いを馳せ、未来を見つめました。
最後には、参加者どうしで気付きを共有しました。
※今回は参加者全員でのまち歩きは行いませんでした。
事前に見所マップをお送りして各自で探索していただくことにしました。
情報誌CEL