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情報誌CEL

生田 倫子

2023年09月01日

ブリーフセラピーを活用した人間関係改善の実際

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2023年09月01日

生田 倫子

都市・コミュニティ
住まい・生活

その他
地域活性化

情報誌CEL (Vol.133)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

ブリーフセラピーは、短期間かつ効率的に問題を解決へと導く心理療法である。
現在では、学校や病院、企業などの職場で、人間関係を改善して組織を健全に導くコンサルテーションにも活用されている。
様々な組織で臨床経験が豊富な生田倫子氏が、ブリーフセラピーの基本的な考え方と特徴について企業の具体的な事例を交えながら解説する。


ブリーフセラピーとは

ブリーフセラピーは、1950〜60年代にアメリカで生まれた新しい心理療法です。知の巨人グレゴリー・ベイトソンの"情報"と"論理階梯"、つまり人間の組織における"関係"やコミュニケーションに着目する認識論とコミュニケーション理論をもとに、卓越した臨床家ミルトン・エリクソンの独創的で効果的な治療事例を解明することで、この療法が誕生しました。

「ブリーフ(Brief)」は、下着のことではなく(!)「簡潔」「手短」という意味です。できるだけ短い治療期間、少ない治療回数で、効率的に問題解決を図るという特徴から、ブリーフセラピー(短期療法)と呼ばれています。従来の精神分析による心理療法は、長期にわたってカウンセリングを行って個人の内面を掘り下げ、問題の原因を探るという手法をとってきました。この手法は個人を洞察し人格的成長を促すという点で意義あるものですが、時間がかかり問題自体をすぐに解決できないという難点があります。

1950年代のアメリカでは、戦争によって心に傷を負った多くの帰還兵のセラピーを行わなければなりませんでした。帰還兵やその家族は経済的な余裕がないことからカウンセリングに何度も通うのが難しく、患者本人のうつ症状や不眠症、家族への暴力や薬物依存などにより対応に急を要することから、短期間で効果をあげる心理療法が求められていました。

そうしたなかで生まれたブリーフセラピーは、従来の心理療法が時間をかけて行っていた「原因探し」をしないことにしました。個人の病理やパーソナリティに原因を求めるのではなく、問題は他者との関係(相互作用)のなかで生じているものと捉え、コミュニケーションを通じて関係を変えることによって「解決」を図ることにしたのです。

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