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情報誌CEL

湯澤 規子

2021年03月01日

大阪の胃袋 第2回 雑踏と道草とお好み焼き −あり合わせの包容力

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2021年03月01日

湯澤 規子

都市・コミュニティ
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情報誌CEL (Vol.127)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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お好み焼きが意味するもの

お好み焼きが好きだ。
自分で焼いて食べるのも好きだが、私は祖母や母が焼いたものより美味しいお好み焼きを知らない。「メリケン粉(小麦粉のこと)はキャベツがひっつくかどうかっていうぎりぎりの塩梅で」という彼女たちのそれは、ひっくり返す時に全神経を集中させないとバラバラになってしまう代物だが、粉が少ないため何枚でも食べられる。
外で食べる味も個性があって魅力的だ。粉と卵の割合が我が家より多め、山芋が入ってフワッとしており、具が選べてチーズやマヨネーズのトッピングがあると豪華な一品にもなる。ひっくり返してから押すか押さないか、ばら肉は片面にのせるか両面か、人によってこだわりはあれど、要するに「お好み」にすればよい。その大らかさ、雑な感じが好きなのだ。
「お好み」という言葉には「あるモンつぎはぎしたらええやん」というニュアンスが感じられるので(少なくとも私には)、そこも気に入っている。神経質にならずに目分量と感覚を頼りに、そこらへんにあるものを適当に混ぜて焼く。ちょっと古くなったキャベツでも問題なく受け容れる包容力。「これでいいのだ」と言われているようで、元気が出る。だからなのか、鉄板にお好み焼きをジュッとのせ、ひっくり返し、食べていく間中、その熱気を囲んで老若男女問わずおしゃべりが絶えない。お好み焼き、焼きそば、たこ焼き、肉天焼き、ネギ焼き、ちょぼ焼きなど、大阪の人ほど「鉄板」に親しんできた人たちはいないのではないか。そして、この鉄板がある風景が培ってきた気風というものがきっとあるのだと思わずにはいられない。

雑踏と道草の相席文化 ――だれと何処で何を食べるのか

日本随一の「食い倒れの都」と目される大阪には、飲食店がひしめき合う難波、道頓堀の繁華街「ミナミ」、梅田、北新地を中心とした繁華街「キタ」があり、そこではもちろん人気のお好み焼き屋がしのぎを削っている。その一方で、鉄道沿線の商店街や住宅地の片隅にも、見過ごしてしまいそうな小さな気取らない店が佇たたずみ、普段着の胃袋を満たし続けてきた。今では観光客のお目当てになっているお好み焼きだが、それは比較的新しい話で、かつては大阪に暮らす人びとのごく日常の安価な軽食だった。

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