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−ファーウェイは、なぜ世界的企業になれたのか

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情報誌CEL

高口 康太

2018年11月01日

中国の起業家たち
−ファーウェイは、なぜ世界的企業になれたのか

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2018年11月01日

高口 康太

都市・コミュニティ
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情報誌CEL (Vol.120)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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中国経済を牽引する多数の民間企業と起業家たち。
 世界的通信機器メーカーとなったファーウェイと創業者の任正非氏は、その模範的な成功例と言ってもよいだろう。このように国を代表するまでに成長した企業やその経営者には、何が共通しているのか?
さらに、彼らの多くが活躍する深センの地において、起業家のあり方がどう変わりつつあるかを読み解く。

この数年で中国経済、中国企業のイメージはがらりと変わった。以前は国家主導の経済成長ばかりが注目され、資源系を中心とした大型国有企業、銀行、インフラ建設企業が看板だった。GDPこそ凄まじい勢いで伸びているものの、それは市場経済の活力ではなくて国の力に依存しているだけではないか。そうした、やや侮蔑まじりの見方が大勢を占めていたように思う。

ところがどうだろう。現在ではEC(電子商取引)のアリババグループ、世界10億ユーザーのメッセージアプリ「ウィーチャット」を擁するテンセント、2018年第2四半期にアップルを抜き世界第二のスマートフォンメーカーとなったファーウェイ(華為)など、民間企業が中国経済の顔になっている。シェアサイクルやライドシェア、民泊などのシェアリングエコノミーやEV(電気自動車)では世界をリードする存在だ。続々と新たなスタートアップ企業(新たなビジネス分野を切り開き、急成長を続ける企業)が誕生し、イノベーションを生み出す国というイメージも広がりつつある。

いったい中国に何が起きているのだろうか? 
中国経済のイメージががらりと変わったのは、中国民間企業の急成長が背景にある。そしてその成長を支えているのは、強烈なキャラクターを持った起業家たちだ。


 技術を磨き続ける「異質」な経営者、任正非

そうした中でも特筆すべき成功例が、ファーウェイの創業者、任正非氏だ。
 任は1944年生まれ。大学卒業後は人民解放軍の土木エンジニアとして働く。トウ小平の兵員削減政策により部隊が解散したため、国有企業に転籍するも、仕事の失敗からクビになってしまう。そこで1987年にファーウェイを創業した。最初の業務は電話交換機の輸入販売だ。当時の中国では固定電話が爆発的に普及しつつあった。電話交換機の需要は高く、あればあるだけ売れる状態だったという。いわばモノさえ手に入れば、誰でも成功できる時代だ。任が非凡な才を発揮したのはここからだ。

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