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情報誌CEL

杉山 昂平

2022年03月01日

「趣味に生きる」とは何か −シリアスレジャーの考え方

作成年月日

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備考

2022年03月01日

杉山 昂平

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
コミュニティ・デザイン
地域活性化

情報誌CEL (Vol.130)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
全文をご覧いただくにはPDFをダウンロードしてください。

長寿社会の生き方についての議論は「働き方」や「キャリア」をどう見直すかということに偏りがちだ。
しかし、世の中の価値観が変わりつつある今、「趣味に生きる」ことが人生をより意義深いものにしてくれると説く「シリアスレジャー」という考え方を取り入れてみることも大切なのではないだろうか。
そこで、余暇研究と学習科学の学際的な観点から趣味研究を行う杉山昂平氏に、シリアスレジャーについての解説と、中高年に向けてのアドバイスをいただいた。

本稿では人生100年時代における生き方の選択肢として、「趣味に生きる」ことを取りあげる。特に、趣味に生きるとは何をすることなのか、それによって中年期・高齢期の生活に何がもたらされるのか、趣味に生きるために何をすべきかという問いについて、余暇研究における「シリアスレジャー」(真剣な余暇活動)という概念を手がかりに考えたい。
私は本稿において「仕事をするよりも趣味をするべきだ」と主張するわけではない。趣味はあくまでも趣味であり、それを行うかどうかは個人の意思次第である。ただ、趣味に生きるという選択肢を、あらかじめ無下にする必要はないのではないかと考えている。
趣味研究をしていると、しばしば「役に立つことをせず、趣味ばかりしていていいのだろうか…」「自分のやっていることはしょせん趣味程度だから…」という声を耳にする。仕事ではない趣味は、なんとなく「劣ったもの」「価値の低いもの」と捉えられやすいように思う。だが、果たしてそうなのだろうか。本稿で紹介するシリアスレジャーを通して見ると、趣味に生きることの意義深さが見えてくるのである。
人生100年時代における寿命の伸長や退職といったライフイベントは、「強いられた余暇」[*1]を私たちに課す。その際に「趣味に生きる」ことも検討しがいのある選択肢であることを示したい。

[*1]もともとは「個人的な好みや選択によってではなく、仕事の機会がないために獲得してしまう自由時間」という、失業に関連した概念である。Zuzanek, J., & Hilbrecht, M. (2019) Enforced leisure: Time use and its well-being implications. Time &Society, 28(2), 657-679.

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