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【対談】ものづくりの精神を宿すSTEM教育が拓く未来

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季刊誌CEL

リム・ティットメン
池永 寛明

2018年11月01日

シンガポールに学ぶ、これからの時代のための人材育成
【対談】ものづくりの精神を宿すSTEM教育が拓く未来

作成年月日

執筆者名

研究領域

カテゴリー

媒体(Vol.)

備考

2018年11月01日

リム・ティットメン
池永 寛明

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
地域活性化

情報誌CEL (Vol.120)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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1965年の独立以来、リー・クアンユー率いるビジョン主導の実験都市国家として成長を続け、現在では世界屈指のIT立国として注目を集めるシンガポール。限られた国土と資源を背景として、知識・イノベーション集約型経済を実現するため人材育成に注力してきたシンガポールの具体的な取り組みはどういうものか。STEM教育(24頁参照)普及の母体となってきたシンガポール・サイエンスセンター(Science Centre Singapore)と国際的な研究都市で世界中から注目を集めるワン・ノース(one-north)を訪れ、それぞれの活動についてお話を伺った。


アイディアをふ化させるための実際的な教育

池永:ここはシンガポール最大の科学博物館で、多くの子どもたち、学生たちが熱心に学んでいる様子を見ることができました。一方でサイエンスセンターは今、世界的にもひじょうに注目されているシンガポールのSTEM教育プログラムの中核を担う組織でもあります。私たちは2014年に始まったというこの先進的なプログラムが、どんな考えを背景にもち、どのような手法で行われているのかを知りたいと思ってまいりました。

リム:2013年、当時教育大臣を務めていたヘン・スイキャット氏(現在は財務大臣)が行った大きな学校改革が最初のきっかけとなりました。これを受けて私たちサイエンスセンターがつくったのが、STEMIncという組織です。

池永:おもに中学校でSTEM教育を行うために、プログラムを考え、講師を育成して派遣する事業を始めたわけですね。

リム:その通りです。STEM教育というと一般に科学・技術・工学・数学といった教育分野の総称ですが、シンガポールではそうした本来の理念に加え、現実の市場経済において直接役に立つ、理論と実務が結びついたものをつくりたいと考えています。シンガポールは資源のない小さな国ですから、常にイノベーションによる経済の発展を目指しています。学ぶことが、将来の仕事にも結びつく実際的な教育であることが大切です。

池永:STEM Incという名前にも、そういった願いが込められているのでしょうか?