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情報誌CEL

池永 寛明

2018年07月01日

外に学びなはれ

作成年月日

執筆者名

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媒体(Vol.)

備考

2018年07月01日

池永 寛明

都市・コミュニティ
住まい・生活

コミュニティ・デザイン
地域活性化
ライフスタイル

情報誌CEL (Vol.119)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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スポーツの世界で考えられないことがおこっている。バドミントン、卓球、体操、フィギュアスケート、スノーボードなどで10代の若者たちが“楽々”と世界で勝つ。世界レベルの指導者を呼び、世界を練習拠点に、世界に勝つ練習方法を構築し、「世界基準」で中長期的に組織で臨み、勝つべくして勝ってくる。
なぜビジネスにおいて日本にスポーツ選手と同じような企業があらわれないのか? グローバル競争時代にもかかわらず、世界で勝つ企業が出てこないのか?
日本市場は巨大。だから今までどおりでも自分のいる間は大丈夫、しんどい想いをしてまで、外に出ていかなくてもいい──このような内向きな「日本基準」では、ビジネスの“金メダル”は獲れない。
友人の韓国の大学の先生から「日本から学ぶことはないとして、韓国企業の日本視察が大幅に減った」といわれた。失われた25年といわれ、1990年以降の日本の失速が論じられている。日本はどうなってしまったのか?
世界のビジネスを大きく変えることとなる情報通信技術の意味を読み違え、「日本基準」に固執しつづけ、しかも最も大切な「日本の本質」が理解できなくなった日本。日本のモノづくり現場は依然として「技術から始まり、技術でおわる」という高度成長期の日本のモノづくりのままで、「人から始まり、人でおわる」世界の流れに逆行する。
かつて日本はだれに対しても開かれた国であった。国内外からさまざまな人々が集まり、新たなもの、異なるものを受け入れ、学びあい、侃々諤々と、本音で対話しあって、いろいろな“コンフリクト”と向きあい、情報や知恵を結合して価値あるものを“形”にし、現場で試してみて、うまくいったりうまくいかなかったりというたくさんの経験に学び、考え、悩んで、革新と確信を積みあげ日本の独自性を創造しつづけてきた。そんな「学び」が日本で弱くなった。
昨年度の「ルネッセ」理論篇での日本の過去と現在をつなぐ作業を終えたあと、イタリア、オランダ、デンマークを訪ねてきた。本号でふれたように、多様な人々との対話を通じて数々の気づきと刺激と示唆、驚きと内省を通じて多くの学びがあった。日本に無いこと、日本が失った大切なこと、日本が培ってきた強み・本質を、外で学んだ。119号より3号連続で、「ルネッセ」実践編を展開していく。