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情報誌CEL

鈴木 宣弘

2008年01月10日

環境負荷を減らす食生活の見直しとは

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2008年01月10日

鈴木 宣弘

エネルギー・環境

地球環境

情報誌CEL (Vol.83)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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日本人は窒素を過剰摂取?

日本の環境には、現状でも農地の循環可能量の二倍近い食料由来窒素が排出されており(次ページ表1参照)、日本人は窒素を摂りすぎている可能性がデータに示されている。世界保健機関(WHO)に基づく窒素の一日許容摂取量(ADI)に対する日本人の実際の摂取比率は、幼児では二・二倍、小中学生で六割超過、成人で三割超過というように、かなりの窒素摂取過多傾向が明らかになっている(次ページ表2)。過剰な窒素は、乳児が重度の酸欠状態になるブルーベビー症を引き起こし、消化器系ガンや糖尿病、アレルギーなどとの因果関係が不安視されているほか、酸性雨や地球温暖化などの環境問題の原因にもなっている。

 因果関係が確定しているわけではないものもあるが、ブルーベビー症については、明らかに因果関係があると言わざるをえない。乳児では、硝酸態窒素が亜硝酸に還元されてヘモグロビンと結合して酸素運搬機能を失ったメトヘモグロビンになり、酸欠症状を起こして、最悪の場合は死亡するというものである。欧米では、三〇年以上前から硝酸態窒素の過剰な水や野菜が原因で発生し、大問題になったが、日本では「ほうれんそうの生の裏ごしなどの離乳食を与える時期が遅いから発生の心配はない」というような言い方がされてきた。しかし、実は、日本でも死亡事故には至らなかったが、硝酸態窒素濃度の高い井戸水を沸かして溶いた粉ミルクで乳児が重度の酸欠症状に陥った例が、『小児科臨床』で、一九九六年に報告されている。最近では、乳児の突然死の何割かは、実はこれではなかったかとも疑われはじめている。

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