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メイカーの支援を通じてものづくりの新時代を拓く

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情報誌CEL

CEL編集室

2018年11月01日

中国・深センに学ぶ、ものづくりと変革の力
メイカーの支援を通じてものづくりの新時代を拓く

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2018年11月01日

CEL編集室

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情報誌CEL (Vol.120)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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世界屈指のものづくり都市である深センでは今、ハードウェアにおけるスタートアップがつぎつぎと生まれている。それを読み解くうえで重要な鍵のひとつとなるのが、「メイカー」と呼ばれる人びとの存在だ。

英語でMakerの意味は、大きな工場をもつ製造業の会社から個人でものづくりを楽しむ人まで幅広い。けれども、アメリカを発祥の地としてものづくりの民主化を体現する「メイカー・ムーブメント」は、後者を意味する。少人数による、必ずしも事業を目的とはしないものづくりを楽しむ人たちのことを、日本では「メーカー」ではなく「メイカー」と区別して表記するようになっている。

それでも少しわかりにくいのは、そもそも「メーカー」と「メイカー」が同じで、区別しがたい存在だからだろう。世界中のメイカーたちにオープンソースの基板や部品を提供し、さらには製品化のサポートやスタートアップの支援まで行うシード(Seeed)は、深センにおけるこの分野を象徴する企業。彼らもまた、ひとり自宅でものづくりを夢見る「ドリーマー」から、1000人規模のスタートアップ企業、より大きな製造業まで区別せずに「メイカー」と呼ぶことで、新たな時代のものづくりを提案しているという。


ものづくりを楽しむ若者たち
――x.factory

そんなシードが運営する会員制の産業IoTハードウェアイノベーションラボ、x.factoryは、若いメイカーたちの熱気であふれていた。ものづくり、とりわけIoTハードウェアに興味のある会員は最年少で13歳、最年長60歳で現在は約120人ほどという。彼らは、ここにある3Dプリンタやレーザーカッターなどを自由に使い、さまざまな部品や基板づくりなどでアドバイスや協力を受けることもできる。

このラボを管理するヴァイオレット・スー(VioletSu)氏が見せてくれたのは、たとえば遠く離れた恋人同士が色やライトを使って交流するための不思議なシステムや、有名な化粧品メーカーの景品としてつくられたオモチャのヒップホップマシンのようなもの……。それらのクオリティはともかくとして、驚いたのは完成するまでのスピードだ。

「ハードウェア設計、ソフトウェア設計、アーティストなど5人のメイカーが集って化粧品メーカーと話し合いながらつくったこの仕事では、最初の企画立案から2万個の生産まで、たった41日間しかかかっていません」

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