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2022年04月15日 by 遠座 俊明

長寿社会の歩き方 1/4


こんにちは。エネルギー・文化研究所( CEL)研究員の遠座俊明です。

私は現在63歳。「活力ある高齢社会づくり」「定年後の生き方」を研究しています。

情報誌「CEL」130号(2022年3月発行)では、「長寿社会の歩き方」をテーマに、各界でご活躍の方々と対談、インタビューを行ったほか、論考も寄稿していただきました。

このコラムでは、これまで定年後問題や高齢社会を研究してきて得た、ロングランの人生を生きていくこと、世代を超えて役立つ“気づき”について4回に渡って考えていきます。


定年後のリアル、会社や組織に頼り過ぎた人たちが陥る危機(その1)


 

高齢者というと自分には遠い存在、自分にはほとんど関係ないと考える世代の方々が多いかもしれません。しかし、既に2020年には日本の50歳以上の人口は49歳以下の人口より多くなっていて、60歳以上の人口だけで4400万人(全人口の約4割)になろうとしています。(総務省統計及び国立社会保障・人口問題研究所推計値)

この層から学ぶことは、自分の将来に有益なだけでなく、現在の仕事にも役立つことが少なくないと思います。

このコーナーでは世界最先端をいくスーパー超高齢社会のリアルについて追っていきたく思います。

 

◆少し前まで60歳は“老人”だった


日本では還暦(60歳)を迎えた人に赤いチャンチャンコを着せて、以前はそれ以降の人は“老人”という扱いをしていました。

私が会社に入社した1982年の定年年齢は55歳で、それが法的に引き上げられたのは1998年、そんなに前ではありません。私が20代のころは職場で定年まぢかの先輩方を見ているといかにも“老人”のように見えていました。

漫画サザエさんの磯野波平さんは頭の髪の毛が1本のキャラクターとして描かれていますが、定年前の54歳の設定、奥さんのフネさんにいたっては52歳とか48歳説がありますがアラフィフです。年齢に対する容姿のイメージは現代とは随分ギャップがあります。


◆伸びる日本人の寿命


厚生労働省簡易生命表(令和元年版 主な年齢の平均余命の年次推移)によると1985年から2015年の30年間で平均寿命(0歳児の平均余命)がほぼ一直線に6年伸びていて、この傾向は今も続いています。言い換えると1年間で2.4カ月(30日で6日)の割合で伸びていることになります。この寿命の伸びとともに、高齢者の運動能力や肉体年齢も大きく変化していて、今の60代はとても“老人”のイメージではなくなっています。

何歳から高齢者と考えるか?というアンケートがいくつかの機関で実施されていますが、自分が高齢者だと認識する年齢は実年齢があがるとともに上昇し、だいたい75歳くらいを超えると自分は高齢者だと思う人が多くなるようです。つまりそれより下の年齢の方々は自分を高齢者だとは思っていないということです。これは、その層に対して高齢者イメージの商品やサービスをぶつけても空振りする確率が高いことを意味します。


◆長くなった定年後の“時間消費”という課題


ところで、バブルが崩壊する1990年代まで日本の雇用慣行は終身雇用と言われてきました。

現在50歳以上の人たちはこの終身雇用という社会規範の中で会社人生を送ってきた人たちが多く、この人たちの多くに共通している課題は、定年後どう生きていけばよいのか?どのように時間を使っていくのか?・・・戸惑っている人が多いということです。

実際、世の中にこの定年後問題を取り上げた書籍は多く、この定年後の時間の使い方問題がシニア層での大きな課題であることは間違いありません。


宝塚市の地域デビュー応援講座の受講者に、参加した動機をアンケートしたことがあります。その時に返ってきた参加理由は、


・定年後何をしてよいか判らず右往左往していた。

・暇でしょうがなかった。

・やりたかったことがいつでもやれるとなると、やる気が無くなった。

・地域に入る方法がわからなかった。

・地域のことを知りたかった。

・勤めがそろそろ終わるが、何も趣味が無いから。

(対象:60歳以上の男女。201712月実施)


私自身も95歳くらいまでは生きそうな気がしますが、65歳からの30年間を休日ととらえるなら11,000連休!・・・この膨大な時間をどう充実させていくのか“時間消費”という大きな課題を感じています。


(第2回に続く・・・この連載は隔週でお届けする予定です)


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