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2022年04月05日 by 前田 章雄

エネルギーよもやま話(第1回)


私たちは、エネルギーをじゃぶじゃぶ消費する生活をしている?

 

 

「エネルギーよもやま話」では、エネルギーに関する情報をワンポイントでわかりやすくお伝えしたいと思います。

 

こんにちは。エネルギー・文化研究所の前田です。

じつは私たちは、エネルギーを毎日じゃぶじゃぶ消費する生活を送っています。

 

でも、じゃぶじゃぶって、具体的にどのくらいの量のイメージなのでしょうか。

詳しくみてみたいと思います。

 

 

1.日本のエネルギーの主力は、なんですか?

 

エネルギーを生み出す燃料には、いくつかあります。

石油や石炭、あるいは天然ガスといった、大昔の生物が由来となっている化石燃料も、そのひとつです。原子力発電の燃料となるウランもそうです。

また、太陽光発電や水力発電などの再生可能エネルギーも、エネルギー源のひとつです。

 

これらほぼ自然由来のものを総称して、一次エネルギーと呼んでいます。

 

電気は、これらの一次エネルギーをつかって発電して生み出されるものなので、一次エネルギーには含まれておりません。

 

では、一次エネルギーのなかで一番多くつかわれているものは、なんでしょうか?

 

答えは、石油です。

日本の全一次エネルギーの4割近くを石油が占めています。(割合は年々低下し2019年度は37.1%)。

石炭と天然ガスは石油より少なくて、それらを総合した化石燃料全体で8割以上を占めています。

 

地下資源がほとんどない日本は、この化石燃料のほとんどを輸入に頼っています。

 

 

2.毎日、一升瓶何本分の石油を消費しているの?

 

ここで、一次エネルギーを石油に換算してみましょう。

なぜ石油に換算するかといえば、石油は液体なので、量をイメージしやすいからです。

 

日本国内で使用されている全一次エネルギーを石油にカロリー換算して、日本の人口12,700万人で割ってみます。

すると、どうなるでしょうか?




じつは、私たちは1日で一升瓶(1.8L6本もの石油に相当するエネルギーをつかっているのです


これは赤ん坊やお年寄りも含めた数値なので、5人家族のAさん宅だったら30本になります。


Aさんは朝、30本の一升瓶にはいった石油を並べて、翌朝までにすべてつかい切っている。そして、また30本の石油を準備する。

これを365日繰り返している。


そう、私たちはエネルギーをじゃぶじゃぶつかう生活を送っているのです。


そうして、これらのほとんどを海外からの輸入に頼っている。これが、今の日本に住む私たちのエネルギー事情なのです。


ちなみに、アメリカ人は日本人の2倍のエネルギーをつかっています。


もちろん、一般家庭で使用されているエネルギーは、そのうちの2割に満たない程度です。


しかし、私たちが着ている服をつくるにもエネルギーが要る。家族でレジャーに出かけても、自宅でゴロゴロしていても、エネルギーが要る。

 

日本に住む人々がGDPを生み出し、今と同じ生活を営んでいく。


そのためには、毎日一升瓶6本の石油に相当するエネルギーを必要としているのです。



3.エネルギー消費を実感しよう!


実感しやすい事例として、マイカーで移動するガソリンを考えてみてください。


休日にショッピングモールに出かけました。片道約10kmです。


実質燃費を単純にガソリン1L当たり1kmとすれば、往復で2L。つまり、それだけで一升瓶1本以上の燃料を消費します。

(正確には、石油とガソリンの熱量は少し違っています)


あるいは、ハワイに旅行へ出かけました。

ジャンボジェット機で飛べば、一人あたり200Lのジェット燃料を消費します。


200Lといえばドラム缶1本分、または一升瓶111本分です。

旅行では往復しますので、実際はこの2倍の燃料をつかいます。




エネルギーを考える時は、このように単純かつ具体的なイメージをもって語るほうがよいでしょう。

 


このコラムでは、エネルギーに関するさまざまなトリビア情報を、シリーズでお伝えしたいと考えています。

次回をお楽しみに。





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