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2012年12月18日 by 濱 惠介

【冬を乗り切る】住宅の最適ゾーンで暮らす

冬暖かく夏涼しいことは家に求める一つの理想です。住宅の暖かさ(熱の逃げにくさ)をあらわす熱損失係数(省エネ基準に言うQ値)は、一戸の住宅の内部を均一の温度条件と見なして評価します。しかし、実際のところ住宅内部の温度は場所によりさまざまですから、実生活の中では最も好都合な場所で暮らすことが快適で省エネにつながります。犬や猫が昼寝をする場所をみるとそれがよく分かります。夏は日陰ないし冷たい床(地面)と風通しを、冬は陽だまりを求め自ら移動することで居心地のよい状態を保つのです。

 

一戸建てを前提に考えると、一般的に2階は日当たりがよく1階より暖かです。一方、そこは真夏には暑くて寝苦しい場所になりかねません。部屋数に余裕がある場合には、冬には一番暖かい部屋を主な居住室として使い、寒い部屋はなるべく使わないことです。

 

住宅内部を季節への適性で、(1)一年中使う空間、(2)冬向きの空間、(3)夏向きの空間に区分してみると図のように整理できます。春秋の中間期はどこでも快適に使えるでしょう。一時期とは言いながら使われない部屋は無駄に見えますが、決してそうではありません。外部と居住空間の中間にあって、厳しい温度条件を和らげるクッションのような役割を果たしているのです。極端に寒い区画は食物の保冷庫として使えるかもしれません。

 

季節の違いだけでなく時間帯によっても適温のゾーンが変わります。日本の伝統建築に見られる縁側は、日当たりが良い時は真冬でも暖かく暖房不要です。しかし全面ガラスなので雨戸を閉めても夜は温度が下がります。それでも、縁側は部屋を外部の低温から守る緩衝地帯の役割を担います。

 

一方、暖房する部屋をあちこち変えると無駄が生じます。就寝するまで暖房される居間の暖かさを寝るために利用するには、そこにふとんを敷いて眠ればよいのです。住居学の原則には反しますが、暖かさに関する限り理にかなっています。

 

場所選びが大切なのは、明るさについても同じです。照明器具を使えば家の中どこでも新聞や本が読めますが、昼間ならちょっと窓際へ移動するだけで、照明は要りません。

 

このように、住宅の各部の特徴を把握して、最も条件のよい場所を中心に暮らすことが、エネルギーをあまり使わず冬を快適に過ごすコツです。その場所を目がけて家族が集まれば暖房する区画が狭まり、さらに省エネ効果が上がるでしょう。

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