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2012年11月13日 by 濱 惠介

【冬を乗り切る】断熱性は住まいの心地よさ

寒い冬を迎えるとき、暖かい住宅は誰にとっても共通の望みです。冬に暖かい住宅には、外気温の影響を和らげる気密性と断熱性の高いことが必要条件です。断熱性が高ければ、室内から外へ逃げる熱量を少なくでき、結果的に少ないエネルギー消費で暖かい住宅になります。気密性は高すぎると悪い影響がありえますが、方法を間違えない限り、高すぎる断熱性を心配する必要はありません。極端に高い断熱性を施した住宅では、家電製品や人体から生じる熱だけで、暖房不要にすることさえできるのです(写真:ドイツの超高断熱住宅Passivhaus1991年建設)。

 
冬における住まいの省エネの基本は高断熱にあります。しかし、エネルギーの視点だけで断熱を考えるのは、必ずしも正しくありません。その最大の理由に投資効果の評価の問題があります。壁や屋根を高断熱化する場合、かかったお金を省エネで節減できる光熱費との釣り合いを計算すると、殆どの場合「元が取れない」からです。しかし、それで断熱改修をやめてしまうのはもったいないことです。断熱改善には省エネ以外のメリットが色々あるのです。

 
断熱性が高い住宅では暖房を止めた状態でも極端に寒く感じなくて済みます。朝起きるとき暖房なしで寝床から出るのが辛くないのが一例です。また、暖房時に部屋の床面と天井近いところの温度差が小さくなり、室温が適当なのに足元が冷える状態を防げます。同時に、トイレや浴室など通常は暖房設備を設けない空間の室温も上昇し、居室の室温との差が小さくなります。住宅各部の温度差が小さくなれば、脳卒中など健康障害を防ぐことにつながります。

正しい方法で高断熱にした住宅は、やっかいな結露の問題を解消できます。結露とは室内の暖かい空気に含まれる水分(気体)が低温に触れて水(液体)になること。これは窓のガラス面やアルミの枠に顕著に現れます。直接見えない壁の中で起きる結露は、木材を腐らせ構造体の耐久性を損なうので特に大きな問題です。この内部結露を防ぐのに効果的な断熱工法が「(そと)断熱」です。これは建築構造を外側から断熱材で覆ってしまうもので、構造保護ばかりか、蓄熱性の高いコンクリートに応用すると、温度変化の少ない定した室内温熱環境が得られます。

 
このように住宅の高断熱化は快適性と健康性に深く関係します。壁や屋根の断熱改修の他に、床下換気口を冬の間だけ閉めたり、窓の断熱性を高めたりするのは、比較的簡単で有効です。次回は窓の高断熱化についてお話ししましょう。

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