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2012年07月19日 by 濱 惠介

【夏を乗り切る】夏の暑さに感謝しつつ立ち向かう

いよいよ梅雨明け、本格的な夏の到来です。わが家の夏支度はスダレ、網戸、遮熱スクリーンの設置で、連れ合いに催促されてする私の仕事です。

 
スダレは昔からある日除け装置の定番。物置に丸めておいたものを、東の庭に面した和室と茶室のフックに掛けるだけ。作業しながら思ったのは「繰り返し」の道理です。春夏秋冬、季節は必ずめぐります。季節が来れば同じものを取り出し、用が済めば仕舞う。ほつれた箇所は手間をかけ繕う。スダレなど使い捨てに出来そうですが、竹ヒゴを編んだ物はもったいなくて捨てられません。とことん使って用済みになったら薪ストーブの焚き付けになる。つまり自然素材で作った道具を長く大切に使い、最後はエネルギー利用して土に戻す、物質循環の理想形をそこに見出せます。金属製の外部ブラインドはより機能的ですが、ごみ問題を内包します。

 
網戸は本来夏のものです。風を通しながら虫(特に蚊)の侵入を防ぐのが主目的で、蚊帳を住宅全体に拡大したものと見なせます。だから用が済めば外して当然ですが、当世の住宅事情では網戸をしまう場所に困ります。わが家の場合、庭の景色を眺めるのに邪魔なところだけ秋に外して裏の軒下に保管します。住宅の窓に網戸が年中あることには、もはや違和感はありません。むしろ、エアコンと換気装置に依存し、網戸のない窓を開けない方が不健康に思えます。四季折々の風情を楽しめる日本だからこそ、良い季節には窓は開け放ち網戸も外して、内外の仕切りがない自然との親和を楽しみたいものです。

 
遮熱スクリーンは一般的なものではありません。わが家にはガラス屋根を持つ温室のような「コンサーバトリー」があります。冬には最高の受熱装置ですが、夏には直射日光がまともに入ります。しかし、完全に日差しを遮る素材で覆えば折角の自然採光がなくなります。そこで、ある程度光は通すが熱の過半を遮ってくれる特殊な布地「遮熱スクリーン」を、梅雨明けから秋分の頃までここに掛けています。布地に光触媒が添加され10年近く使っていますが汚れが殆どありません。

 
夏は暑いのが当たり前。その暑さを「嫌だ」と思っていては辛くなるだけ。反対に「夏よ来い、暑さには負けないぞ、お前の熱を利用してやる」などと、気分を対抗モードに保てれば、厳しい夏も恵みの夏に変わるでしょう。この暑さがあってこそ、稲も野菜もぐんぐん生長し豊かな実りが得られます。本当に有難いことです。我々も植物たちに負けないよう、熱中症などにならない健康体を保ちつつ元気に夏を乗り切りましょう。

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