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情報誌CEL

金井 壽宏

2018年03月01日

【インタビュー】創造的イノベーションを促進する組織文化とリーダーシップ

作成年月日

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媒体(Vol.)

備考

2018年03月01日

金井 壽宏

都市・コミュニティ

その他
都市システム・構造

情報誌CEL (Vol.118)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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近年、経営環境が大きく変化し、多くの企業が市場で生き残るためのイノベーションを模索している。
そのようななか、職種や分野などの垣根を越えて、最大限に組織の創造的イノベーションを引き出すリーダーシップと組織文化を醸成してゆくにはどうすればよいのか。
日本のリーダーシップ研究の第一人者である金井壽宏氏にお話を伺った。

イノベーションを促進する「新結合」という視点

有名な経済学者J・A・シュンペーターは、経済のしくみが発達していくプロセスにおいて、決定的に重要なのがイノベーションだと考えていました。個々の会社にとってイノベーションが大事なのはもちろんですが、たとえばパナソニックが発展すれば家電業界全体が栄え、門真市を中心に企業城下町ができて街も発展し、そこから雇用も生まれるからです。
創造というとゼロからの創造を思い浮かべがちですが、シュンペーターはそれまで結びつかなかったものどうしを結びつける「新結合」の重要性を説きました。もともと強いつながりのある関係、信頼度の高い心地よい関係も大切ですが、イノベーションを起こすには、自分と発想のタイプや専門領域、強みなどの持ち味が異なる人とのつながりをつくっていくことが大切だということです。
一方、アメリカの社会学者マーク・グラノヴェッターは「弱い紐帯の強み」を提唱したことで知られます。グラノヴェッターが大勢の労働者に対して、今の職を得る際に誰から情報を得たかを調査したところ、ほとんどの人の情報源が、決して親や親友などの親しい相手ではなく、めったに会わない友人や単なる知人だったことがわかったのです。
近しい人は自分と交流の範囲や情報源が似通っているため、なかなか新しい情報は得られません。同窓会で久々に会ったような顔見知り程度の人に「実は今の会社はピンと来ないから、ほかにいいところがないか、転職先を探している」と言った方が、相手がまったく異なる業種やおもしろい得意先を知っていて、思わぬ情報を提供してくれることもあるものです。
松下幸之助の言う「水道哲学」とは、ごく一部の裕福な家庭にしかなかったアイロンやテレビといった家電製品を、水道の蛇口をひねって水を使っているのと同じぐらい、誰でも使える普及品にするという思想でした。このように、イノベーションは単に起こすだけでなく、それをどう拡散させていくか(ディフュージョン)も重要です。
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