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季刊誌CEL

奥田 浩二

2016年03月01日

米国イノベーション地域におけるイノベーション・サポート・システムの特徴とその変化(後編)

作成年月日

執筆者名

研究領域

カテゴリー

媒体(Vol.)

備考

2016年03月01日

奥田 浩二

都市・コミュニティ

地域活性化
コミュニティ・デザイン
その他

情報誌CEL (Vol.112)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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近年の変化とそこからの示唆


ベンチャー企業の誕生や成長を支える仕組みはどのようにあるべきか。前号で紹介した米国のイノベーション地域における基本モデルの変化を踏まえつつ、日本における起業・創業支援のあり姿を考える。


前号の振り返り


本稿は、米国におけるベンチャー企業の誕生と成長をサポートする仕組み(イノベーション・サポート・システム)の分析を通じて、今後の日本における起業・創業支援のあり様を考察することを目的としている。
前号では、2007年時点の仕組みの基本モデルを提示した。主な特徴は、「各機関を数人で運営し、入居企業数は各機関10〜20社程度」、「支援対象は商業化段階以降に限定」、そして「主な支援は活動スペースと成長支援サービスの提供」であった。
本稿では、まず近年の変化を概観し、続いて日本における仕組みのあり姿を考える。


近年の変化


ここでは、米国において、この5年程度の間に急成長した2つの仕組みとその背景、そして基本モデルの基となった4機関のその後の状況を紹介する。


〈アクセラレータ〉


アクセラレータとは、一定期間(通常3〜4カ月)に集中して起業希望者を訓練する仕組みである。代表的なものとして、シリコンバレーのYコンビネーター(Y Combinator)(*1)やコロラド州ボルダーからスタートしたテックスターズ(Techstars)(*2)などがある。
アクセラレータでは、公募で参加者を集め、採択時点で一定の活動資金を支給する。応募時点では、具体的な事業計画などは不要であり、アイデアで構わない。提供する活動資金額は、当初は1〜2万ドル程度であったが、近年では10万ドル程度まで増額されている。なお、この資金と引き換えに起業会社の6〜7%分の株式をアクセラレータに拠出するケースもある。また、訓練期間中は、活動場所やインターネット環境などを無料で提供する。メンターとの相談や各種セミナー(製品開発や事業計画など)、イベント参加も無料である。


(*1)同社のホームページを参照のこと。当機関の活動は書籍でも紹介されている。『Yコンビネーター』(ランダル・ストロス著、滑川海彦・高橋信夫訳、2013年[原著2012年]、日経BP社)http://www.ycombinator.com
(*2)同社のホームページを参照のこと。http://www.techstars.com/