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情報誌CEL

CEL編集室

2016年03月01日

見て、聞いて、触って楽しむ、住まいと暮らしの博物館

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2016年03月01日

CEL編集室

住まい・生活
都市・コミュニティ

ライフスタイル
コミュニティ・デザイン
まちづくり

情報誌CEL (Vol.112)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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2001年にオープンした博物館「大阪市立住まいのミュージアム」は、暮らしの知恵の宝庫である。「住まいの歴史と文化」をテーマに再現した江戸期の大坂の町並みを通して、日本の居住文化を伝える意義とは何か。また、博物館が果たす役割、将来の可能性とは―。


ビル内に広がる、実物大の昔の暮らし


「大阪くらしの今昔館」の愛称で親しまれる当博物館は、大阪市北区天神橋六丁目の一角に建つビル内にある。エレベータで8階へ上り、入口から誘われるまま最上階へと進むと、展望ロビーにたどり着く。ガラス張りの窓下に広がるのは、江戸時代・天保初年(1830年代前半)の「大坂町三丁目」の町並みだ。天井に届かんばかりの火の見やぐら櫓が目を引く表通りには、風呂屋や町会所など人の集う施設や、呉服屋、薬屋、唐物屋といった商家が並び、狭い路地には裏長屋が軒を連ねている。これらが全て、実物大で再現されているのだ。
展示室は、9階が町並みを再現した「なにわ町家の歳時記」、8階は明治・大正・昭和の大阪を模型や資料で再現した「モダン大阪パノラマ遊覧」からなっている。さっと歩き見るだけならば10分とかからない広さではあるが、館内には思わず足を止めて見入ってしまうような「仕掛け」が随所に込められ、訪れる人を楽しませている。
昔の暮らしに焦点を当てた博物館がなぜ今、話題になっているのか。谷直樹館長に館内を案内していただきながら、大阪くらしの今昔館の仕掛けや魅力、また博物館が果たす役割などについてお話をうかがった。


来館者も町の住民になる


展望ロビーから町並みを眺めている時の視点は「博物館に展示物を見に来た来館者」にすぎない。しかし9階に降り、出迎えてくれる木戸門(町の境界に建てられ、防犯機能を備える木製の門)から一歩足を踏み入れると、視点は「大坂町三丁目という町を訪れた人」に変わる。「来館者には町の住民になってもらおうと考えています。この町にやってきた訪問者や、そういった人を遠巻きに眺める一般の人という役割でもいい。何らかの形で町並みに入ってもらう。そのためにも、ここでは禁止事項はほとんどありません。復元されている建物や展示品にも自由に触れてください、写真も撮ってくださいと言っています」と谷館長は笑う。
復元された町並みに置かれている展示物で、ガラスケースに収まっているものは、ただのひとつもない。

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