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情報誌CEL

三浦 俊幸、川口 澄子

2013年07月01日

コラム「季の恵み」夏から秋へ

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2013年07月01日

三浦 俊幸、川口 澄子

住まい・生活

食生活
消費生活
その他

情報誌CEL (Vol.104)

ページ内にあります文章は抜粋版です。
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暑い時期に体調を整える植物

猛暑、冷房、朝晩の寒暖差……。7月から10月は、とかく体調も崩れがち。大地の力で体を整えて、爽やかな秋を迎えたいものです。

枝豆・・・
大豆を未熟のうちに食する枝豆。子ども時代の、夏のおやつの定番であった。湯掻きたてに粗塩。竹で編んだざるの上から、湯気がもうと上がる。これを陽射しの届かぬ部屋で食べた。枝豆は、体内の水分調整に効を奏す。少なければ保ち、多ければ出す、という働きがある。栄養価が高いだけでなく、夏の体調管理にも都合が良いというわけだ。枝豆のようなおやつは、食物の成分がどうこう言われだす前から普通にあった。今もこれからも、そうであって欲しい。

ローズマリー・・・
最近は観葉植物として、庭先や鉢植えなどで見かけるようになった。耐寒性、常緑性を兼ね備え、虫除けになり、料理にも使える。実に重宝な植物である。歴史は古い。地中海沿岸の原産で、古代ギリシャに於いて、儀式、医学、料理に重用されていた。夏の屋内は逃げ場に困るほど冷房が効いていて、体が冷え切ってしまう。そんなときは、湯船にローズマリーの精油を2〜3滴たらして入ることにしている。縮こまってこわばった筋肉がほぐれ、頭の中がすっきりする。

水茄子・・・
農作業の合間に茄子をかじって熱中症を防ぐ、というと大袈裟に聞こえるかもしれない。実の9割以上が水分。その場でもいで食べる茄子はペット・ボトルなどから摂る水分よりも体に浸みる。「冷えたる人は食すべからず」と言うがその通り。体の裡がひんやりとする。水茄子に蓄えられた水分は殊に甘い。一夜漬けなどは瑞々しくて喉が鳴る。日射しが強くなる前の皮が軟らかいうちは生のまま味噌をつけてかじるのがうまい。

みょうが・・・
平安時代の女房装束のような、重なり合った色目が美しいみょうが。夏場に限らず、食欲をそそられる。香りに含まれるα-ピネンという成分は、血管を拡張して血行を促進する。体の隅々に血がいき渡ることで部分的に溜まった熱が拡散し、体温が下がる。血の巡りが良くなれば、頭も冴える。心も落ち着く。願ったり叶ったりというわけだ。大酒神社の摩多羅神(またらしん。念仏、或いは芸能の神)が手にしているのはみょうが。うちに籠った熱を払って心を穏やかに。さすれば道も開けるということか。

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